カンボジアに小学校をたてよう!

ポルポト時代のせいで小学校が足りてないらしいカンボジアに新しく学校をつくるぞ!
方法としては、カンボジア政府が計画してるところに支援するやり方と、こっちが建てたいところに建てるやり方とあるけど、前者にもいろいろと複雑な問題があるので、今回は独自に建てることにしよう。

場所はどこがいいかな。本当に学校が必要な北部国境地域や東部少数民族地方とかは、建てたとこで自慢するのが難しいのでパス。やっぱり観光客が多くてわかりやすいシェムリアップ周辺とか、プノンペンから近くて最近流行ってるプレイヴェーンとかスヴァイリエンあたりかな。
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夢の扉 カンボジアの地雷

昨日のTBS系「夢の扉」でカンボジアの地雷についてやってました。
去年の4月にやってたものの続きで第2弾。来週も続きをやるようです。

内容的には特に目新しい話もなく、淡々とカンボジアの地雷処理について日本人の活動を紹介していただけだけど、こういうのをもっとテレビ番組でバンバンやってみんなに問題を知って欲しいですね。

312647709_184参考までに、あまり語られることの無い「いったい誰がカンボジアに地雷を埋めたのか」について調べたことをまとめてみました。

・アメリカがベトナム戦争時ホーチミンルートを遮断するのに空から撒いた
・クーデター後の勢力争いでロンノル派とクメールルージュとで撒き合った
・民主カンプチア政権の強制移住政策で人々が帰れないように設置した
・侵攻したベトナム軍が政府軍を追い詰めるために撒いた
・タイ国境に追い詰められたポルポト派がバリケードとして埋めた
・難民キャンプの物資を横取りするためにゲリラ残党が囲い込みに使った

時系列順。
カンボジアには地雷がいっぱいあって大変、ってのは有名だけど、なんでそんなことになったのかってあまり知られてないですよね。そもそもカンボジアの戦争ってポルポトばかりクローズアップされて、誰と誰が戦ってたのかも知らない人がほとんどだろうし。

クメール文字の点字表

カンボジアのとある障害者施設に掲示してあったクメール文字の点字表。

点字タイプライタなどもあって、点字を習得した目の不自由な子供が、上手に操作していた。

日本の団体から寄付されたというコンピュータと繋がった点字プリンタもあったが、こちらは操作できる人がいないようで眠ったまま。
タイプライタが点字を知ってる人じゃないと使いこなせないのとは違って、プリンタは普通の文字データがあればすべて点字に自動的に変換できるのが利点。
しかし日本語や英語と違って、そもそもデータ化された文章が少ないのがクメール語の大きなハンデ。

カンボジアでクメール語でのインターネット利用が広がれば、こういうところでも幸せが広がる。

ニヤゾフ大統領が死去

niyazov.jpgトルクメニスタンの独裁者、ニヤゾフ大統領が21日死去しました。
北の将軍様の上を行く現世界最強最悪の独裁者といわれていましたが、なんかあっけない最後でした。心臓病を患っていたようですが、詳細な死因はまだわかりません。

さて、カンボジアのことを書いてるこのブログで何故トルクメニスタンの話なのかというと、近い将来カンボジアがトルクメニスタン化する可能性が大いに考えられるからです。

ニヤゾフがそのおかしな独裁政治を維持できたのには、トルクメニスタンの豊富な石油や天然ガスの資源の力というのが大きく関係しています。

そう、以前にこのブログでも書いたように、日本じゃあまり報道されてませんが、カンボジアは今石油フィーバー中です。
タイ湾のカンボジア領海で石油が発見されていて、調査してみたら期待以上の石油が採掘できることがわかって、数年後には今のカンボジアのGDPと同じくらいの石油が毎年生産できるんじゃないかといわれています。いまは最貧国とされるカンボジアが一気にリッチになるチャンスです。
ただし、リッチになるのはカンボジア国民ではありません。石油の利益をダイレクトに享受できるのはカンボジア政府です。

豊富な資金でインフラ整備などが進んで、国民の生活ランクはいまより上がるかもしれませんが、丸々と太った政府がどういう方向に進んでいくのか、トルクメニスタンを見るまでもなく想像に難しくありませんね。

トルクメニスタンがこれからどう着陸してくのか、カンボジアの明るい未来のためにもじっくり見届ける必要があります。

新しいベトナム国境

ベトナムとの新しい国境が開いたようです。

カンダール州のChray Thumという地名だけで詳細は未確認なのですが、カンダール州でベトナムに接しているのはほんの少ししかないので、おそらく、バサック川に沿ってまっずぐチャウドックへ向かっている道だと思われます。
ベトナム側の地名は、An Giang省のKhanh Binhだそうです。

もともと地元向けには行き来があった地点のようなので、外国人の通行が認められた正式な国境に昇格したということでしょう。
ここでカンボジアビザが取れるかどうかなどはまだわかりません。

セレイソティアがかわいい件

米Wikipedia見てたら、ロ・セレイソティアの項目にある画像がちょっとかわいいのを発見。
いつもゆるーい感じのジャケットイラストでのおばさん顔しか見てなかったんで、なかなかびっくり。294163572_41どうしてあの顔からこんなイラストが書けるのか。

あ、でもこの画像は、日本でも入手しやすいカンボジア音楽CDの「Cambodian Rocks」のブックレットに載ってるものなのか。みなさんCDはちゃんと正規版を買いましょう。

じゃあ、そのCambodian Rocksの中から一曲。

映画シティ・オブ・ゴーストで劇中に挿入されている曲です。
この曲はあのDengue Feverもカバーしてますね。でもやっぱり女王セレイソティアのパワーにはかなわないなー。

一応解説しとくと、ロ・セレイソティアは60年~70年代に活躍したカンボジアの歌手。シン・シサモットと並ぶカンボジア歌謡界のトップです。

シサモットがポルポト時代に忽然と姿を消したのに対して、ロ・セレイソティアは少し足取りが残されています。強制移住でコンポンスプーに連れていかれ、土木労働のかたわら、正体がばれると体制のための歌を歌わされ、後にポルポトの関係者と結婚させられますが、そこで行方不明。

いかんね、実にいかん。

中田英寿っていう人

先月、APEC会議中のベトナムにわざとらしく現れ世界から失笑をかった中田さん。次は、何も考えずに隣のカンボジアにでも行くんだろうなーなんて思っていたら、案の定、12月頭からプノンペンやシェムリアップなどでの目撃情報が、ブログや日記などに書かれだしました。
アンコールワットで会ったとか、超高級ホテルに泊まってるとか。

しかしテレビなどでは報じられなかったので、あまりのアホくささにマスコミも愛想を尽かしたか、何か協定みたいなもので無視するようになったのかと思っていたのですが、ここにきて突然でてきましたね。

小学校の給食視察だって。
まあWFPにしてみりゃいい宣伝ってことなんだろうけど。

ちなみにカンボジアでは、だいぶ前から北澤豪選手が人知れずものすごい支援活動をしています。何度もカンボジアを訪れて、小学校を作ったりしています。

中田さんはすでに次の国へ行ってるみたいですね。次はどこに現れるのでしょうか。どうでもいいですねもう。

nakata.jpg

カンボジアの寅さん

12月9日土曜日 午後1:55~ テレビ東京でザ・ドキュメンタリー
「70才フーテンオヤジの青春~カンボジアのナリさん~」
というのをやるそうです。たぶんテレビ大阪では1ヶ月遅れかな。

まだ放送前なので詳しい内容はわかりませんが、おそらく、プノンペンのワットウナロムで地雷で足をなくした人のために手こぎ車椅子を作っている小笠原さんの話だと思われます。なんで寅さんなのかは私は知りませんけど。

ワットウナロムは、プノンペンでも一番大きい由緒あるお寺ですが、渋井さんという日本人のお坊さんがいたり、日本人が住んでいたこともあったり、なにかと日本人と関係の深いところですね。

カンボジアあいのり学校

12月4日の「あいのり」で、あいのり募金とやらでカンボジアに学校を作るという告知をしてました。

普段は宗教上の理由でこの番組は観てないのですが、ちょっと前に加藤晴彦がカンボジアでロケしていたという噂を聞いたので、それらしき番組をチェックしていたところです。
あれ、でも加藤さんはもうあいのりに出てないのですね。代わりにタッキーが別名で出ていました。

これまでもケニアやエチオピアとかで学校を作ったりしてたみたいだけど、今度はカンボジアだって。あいかわらずわかりやすいんだろうなーカンボジアって。
さらに追い討ちの「小学校つくり」。どうがんばっても箱物作りから逃れられないのは日本人の血なのかね。しかも、学校を新しく開設しましょうじゃなくて、ぼろい小学校の校舎を綺麗に建て変えましょうだって。せっかくカンボジアに援助するなら、他にもいろいろとあると思うんだけど。
おまけにプレイヴェーンときたもんだ。ここ最近、日本の援助関係の上から下までがこぞって食い物にしてる場所じゃないか。よっぽど有力な議員でもからんでいるのだろうか。

284760371_110あと細かいことだけど、「ポルポト政権が子供たちの教育を廃止」ってあんまり正しい言い方じゃないよなー。そもそも田舎の校舎がぼろいって、全てポルポトの責任かそれ。
わかりやすいんだねーポルポトがみんな悪いことにしちゃえば。

でもこうやってテレビでカンボジアがクローズアップされて広がっていくのはいいことだと思うし、校舎が綺麗になれば子どもたちもうれしいだろうし。
募金でこういうところに支援していくのはとても素晴らしいことだと思います。
これから完成するまで、毎週楽しみに番組を観察していきましょう。284760371_118

シサモットアゴーゴー

シン・シサモット御大の超かっこいい曲を見つけた。

ちょっとメロディが違いすぎるけど、Dengue FeverのA Go Goの元曲はこれかな。それともそもそも誰かのカバーかも。

それにしても、記事を書くのにSin Sisamouthで検索して翻訳してたらまじで涙が出てきた。
1975年にクメールルージュがプノンペン入りして以降、彼の足取りはまったくつかめてないのか…。
ロンノルのプロパガンダ歌手として利用されてた以上、避けられないことなのだけど。

もうこんな偉大な歌手は2度とあの地には現れないのかなー。
プリアップ・ソヴァット?あんなんただの猿じゃ猿。プリアップ・スヴァートじゃ。

師走トゥヌー

12月だってさ、ほんとかよ。今年もあと一ヶ月かよ。

カンボジア語で12月はトゥヌー。
ちなみにタイ語でも同じタンワーコム。同じっつってもカタカナで書くと全然同じじゃねーな。どちらも同じサンスクリットで弓の意味のダヌスが語源。

じゃあなんで弓が12月かというと、星座なんだな、射手座。
そう、タイ語もカンボジア語も、月の呼び名は12星座なのです。
西洋占星術っていかにも西洋っぽい12星座が、東南アジアの言語に関係してるなんてちょっと不思議。

で、このトリビア話をもっと広げられるのが12月より1月。

1月はカンボジア語でマカラー。タイ語もマカラーコム。
マカラってのはインド神話に出てくる水の守り神で、魚と象が合体したような姿で、カンボジアの遺跡やお寺の装飾ではよくワニのような形状で登場する架空の動物。シャチホコってのは実はこのマカラ。

魚の怪物という共通項で、西洋ではギリシア神話の下半身魚上半身ヤギのカプリコーンが1月の星座になる。山羊座だ。
山羊座のヤギの絵の後ろ足が魚な謎はこのへんに繋がる。

さらに、やぎ座を難しく漢字で書いた磨羯宮(まかつ)ってのはぐるっと一周してマカラのことだったり。

世界って意外と狭いんだね。

アンジェリーナ・ジョリー、パイリンへ

突然プライベートでアンジェリーナ・ジョリーがカンボジアを訪れたというニュース。
日本のメディアではあまり伝えられていないようですが、いま英語のニュースサイトでcambodiaを検索すると、この記事でびっしりと埋められています。

もともと、彼女は今インドで映画の撮影をしているようで、おそらくそこからやってきたのでしょうか、水曜日の朝突然シェムリアップに現れ、そこからヘリコプターでパイリンへ。
パイリンでは、5年間の間に130万ドルの寄付をすることを約束している森林保存プロジェクトについて、イエン・サリの息子でパイリン副知事のIeng Vuth氏と40分ほど会談。
すぐにそのままプノンペンへ飛び、トゥールスレン博物館を普通にチケットを購入して見学、夜には個人のジェット機でカンボジアを去ったということです。

嵐のようにやってきて日帰りで去っていったアンジェリーナ・ジョリー。以前に水力発電所計画を無理矢理廃止に追い込んだりして、徐々にカンボジア政府に対して力を持つようになってきていて、そして今回のなぜかのパイリン訪問。
もちろん森林保全という観点からはつじつまは合うのですが、彼女はいったい何を企んでいるのでしょうか。

ちなみに、このパイリンというのはちょっと複雑な事情のあるカンボジア西部の特別区でして、かつてポルポト派が最後まで拠点として抵抗した場所で、いま現在もカンボジア政府の力が及ばない自治区のような扱いの地域です。

さて翌日23日には、お隣ベトナムのホーチミンシティーで、ブラッド・ピットとバイクに乗っている姿が目撃されたりしています。
bradpittangelinajolie-hochiminhcity.jpg
ブラピがカンボジアへ同行したのかどうかはわからない、という報道がされていて、彼はプノンペンにもパイリンにも姿を現さなかったようですが、いったいどこにいたのでしょうね。

地球の歩き方アンコール・ワットとカンボジア

先週発売されたばかりの「地球の歩き方 D22 アンコール・ワットとカンボジア 2007~2008版」を入手しました。
前年版とどこが変わったのかチェックしてみましょう。

結論からいうと、今回の版はマイナーチェンジ版で2006~2007版と比べて何も変わっていません。デザインも記事の項目も内容も全部一緒。ページ数まで一致しています。
2006~2007版を持っていて新しいものを買おうかどうか迷っている人は要注意です。今回初めて買う人も、古本屋やオークションで前年版を買ってもまったく問題ないかも知れません。
もちろんガイドブックなので、お店やホテルのデータや地図は全般的に新しくなってますよ。それが変わってなかったら詐欺です。
あと写真があちこち新しくなっています。ざっと全体的に6~7割くらいの写真は差し替えられているでしょうか。
以前シェムリアップで、この地球の歩き方の写真撮影に来られてるカメラマンさんと会ってお話したことありますが、写真は毎年新しいものを撮影している、とは言ってました。ただ今回新しくなった写真は、全体的にコントラストが高すぎるというか、写ルンですで撮ったようなスナップ写真に見えるものが多いですね。おまけにカラーページの印刷が前より濃くなっているようで、余計に真っ黒です。いったいどうしちゃったのでしょう。

さて、その中でも目立った変更点をまとめてみました。
・気温と降水量のグラフが、プノンペンとシェムリアップに分割されました。
・水祭りのカレンダーで痛恨のミスが前回はありましたが、2007年分はちゃんと直されているようです。
・カンボジアみやげの2ページだけなぜかがらっと刷新。
・前回のワットエクプノンの「入海攪拌」の誤植、直すどころかまるっきり文章が変わっていました。
・e-ビザの記事がちょこっと追加されました。
・シェムリアップ空港の案内図が新しい空港のものに。
・最後にカラー広告が1枚ふえました。もしかしたらこれは刷によって違うのかもしれません。

次に突っ込みどころです。
・新1000リエル札が発行されてリエル紙幣の写真が新しくなっているのはいいですが、キャプションが「旧札の1000リエル~はほとんど目にすることはない」と以前のままです。そりゃすでに旧札は少なくなっていますが、これは旧旧札のことでしょう。
・芭蕉の件でおわびとかあるのかと期待しましたが、もちろんありません。
・ラタナキリには取材すら行ってない様子。
・私が「トラップ」と呼んでいる、ありえない間違いはほとんどそのまま継承されています。おそらく海賊版防止の罠だと思いますので、ここには内容は書きません。

ついさっき届いてパラっと見た感じではこんなもんですね。ちゃんと読んだらもっと違いがでてくると思います。

ところで、今回の新しいデータで一番驚いたのがこちら。
「国内線の航路」という記事に(プノンペン~)バッタンバン週5便と書いてあります。バッタンバンのページにもロイヤル・プノンペン・エアウェイズ毎日1便と。
本当ですか!?
バッタンバン便は2003年に廃止になって、もちろん地球の歩き方からも消えていたのですが、路線が復活したのですね。これはちょっとうれしいニュースです。

カンボジア首相ダマそうとした韓国人逮捕

昨日に続いて韓国とカンボジアの話題。
あまりに面白いニュースがあったので、そのまま転載します。

 「空気で動く自動車」を開発したとし、投資家から数十億ウォンを横領、カンボジアに逃亡した後、再び現地でフンセン首相らをだまそうとした企業代表が、警察に逮捕された。

 2001年7月、ソウル市汝矣島で取材陣など約100人が参加する中、「空気で動く自動車」の試乗会が開かれた。

 当時E社代表だったチョ・チョルスン容疑者(63)は「世界8カ国で特許申請しているエンジンで、電気を使って圧縮した空気と電気の動力を一緒に使って走行する。時速120キロで1時間ほど走ることができる」などと説明した。

 このような過大広告によりE社の株価は上昇し、昨年6月から今年2月までに計3,300人が76億ウォン(約9億5720万円)を投資した。ところが、「商用化段階」にあるとしていた自動車開発はなかなか進まなかった。

 周囲からの圧力に負担を感じたチョ容疑者は今年1月、カンボジアに向け出国した。

 同容疑者はフンセン首相に会い、工場敷地を自由に使えるよう要請したほか、今月13日には首都プノンペンでフンセン首相らが参加する中、「空気で動く自動車の試乗会」を企画した。

 しかし、チョ容疑者の動向を探っていた国家情報院がカンボジア政府を説得、結局チョ容疑者は今月16日にフンセン首相の指示で現地の警察により逮捕された。

韓国がやってくる

予定通り韓国のノムヒョン大統領がカンボジアにやってきたようだ。(17日のブログ参照
しかも、というかもちろん、政府専用機のジャンボジェットで。プノンペンの空港にジャンボ機が着陸するなんて滅多にないことではないだろうか。ひょっとするとはじめてかも。
プノンペンの街中も、ノムヒョンが移動する毎に道路封鎖&ピカピカ大行列で大変な騒ぎだろう。

angkor-gyeongjuexpo-poster-s.gifこれにあわせて、シェムリアップでは「慶州世界文化エキスポ」というのが開かれるらしい。
http://www.angkor-gyeongjuexpo.com/
韓国のキョンジュの宣伝イベントなのだが、なぜか今回はカンボジアで行われるらしく、カンボジアのテレビなどでもかなり宣伝されている。
単なる地方博レベルのしょぼいイベントかと思っていたら、オープニングにノムヒョン大統領とフンセン首相まで揃って出席するらしく、韓国にとってはかなり力を入れてるイベントらしい。開催期間の来年の1月までは、ものすごい数の韓国人観光客がシェムリアップを訪れることになるのだろう。ただでさえ多いのに。

このところなぜか韓国はカンボジアにいろいろと力をいれているようで、ひょっとすると数年後には韓国人だらけの国になってしまうかも。
ちなみに今回ノムヒョン大統領は、「カンボジアの成功が韓国の成功になるようにしたい」などと、どう理解していいか難しいコメントを出しているが。

滝遊び

カンボジア人は滝が好きですね。
休みの日に友人と連れ立って、お弁当とか用意して、半日滝でゆっくりするのが至福のイベントみたいです。

滝に行こうなんて誘われてついていくと、「ただの段差じゃん」みたいなところでも大喜び。
服とか気にせずに飛び込んで大はしゃぎ。
見ていてうらやましいです。
カンボジア人のあの無邪気さはマイナスイオン効果だったんですね。

01507.JPG
写真はシアヌークビル近くにある「クバールチャイの滝」。
カンボジアの中ではかなり立派な滝です。

カンボジア船籍ってなんだ?

昨日から「カンボジア」の文字がニュースにたくさん登場している。関門海峡でカンボジア船籍の貨物船が沈没したというニュースなのだが、救出された乗組員も行方不明者もみんな中国人ばかりで、なぜかカンボジア人は一切関連してこない。

そもそもカンボジアには海はちょっとしかないので海運や水産業はそんなに盛んではないし、経済的にも世界を航行するような船舶をたくさん持っているような国ではないはず。
それなのになぜか最近たまに、船の事故などのニュースで「カンボジア船籍」という言葉を耳にする。

これはどうやらカンボジアの船籍取得の簡便さが問題を招いているようだ。様々な規制などを回避するための偽装として籍だけ利用されているようなのだ。

例えば、日本では水産庁によってロシア漁船の入港規制が行われていて、そのためにロシア船がカンボジアの船籍を取得し偽装して日本に入ってくる、ということが行われている。実際の入港数のデータでも、平成13年から14年あたりに急激にカンボジア船籍の船の数が増えているようだ。

この問題は日本に限ったことではないようで、フランスで薬物を積んだカンボジア船籍の船が摘発されたり、中東にミサイルを積んだカンボジア船籍の船が出入りしていたという情報もあるらしい。

船籍取得の簡便さというか、要はおそらく政府の汚職に繋がる問題であって、カンボジア側にも不備があるのだろうが、こんなことろで「カンボジア」という言葉のイメージが下がってしまうのは一般のカンボジア人にとってはいい迷惑だろう。

APECのついでに

お隣ベトナムでAPEC会議が行われ、日本をはじめAPEC各国の首脳陣がぞくぞくとベトナム訪問中です。
カンボジアはAPEC参加国ではないのですが、せっかくベトナムまで行くのですから、すぐ隣のカンボジアにも寄って帰る首脳・閣僚もいることでしょう。

roh-moo-hyun-320-06.jpg韓国のノムヒョン(盧武鉉,Roh Moo-hyun)大統領は、ハノイでの首脳会議後、日曜日から4日間カンボジアを公式訪問することになっています。
20日にプノンペンでフンセン首相と首脳会議を行った後、アンコールワットなどを見学する予定です。

このところカンボジアにはかなり多くの韓国人旅行者が訪れていますが、韓国とカンボジアは1997年に国交を正常化したばかりで、韓国の大統領がカンボジアを訪れるのは初めてとのことです。

ワニを手荷物で

croc_3.jpg月曜の夜に、プノンペンからシンガポール経由でマニラに飛んだフィリピン人の手荷物から、生きたワニが見つかったそうです。
税関が動くバッグをチェックしたところ、中には1.5フィート(約45cm)のワニが3匹。彼はその手荷物を、生きた魚だと言って持ち込んでいたようです。

昨今、テロだなんだと飛行機についての警備が厳しくなっていたはずなんですが、生きたワニを機内持ち込みできるとは驚きです。しかも、ローカル線ならまだしも、カンボジア~シンガポール~フィリピンという国際線。
もちろんフィリピンでは警備の不備について大きな話題となっています。そもそも活魚を機内持ち込みしていいのかという疑問もありますが。

そしてさらに、別な問題も持ち上がっています。
持ち込んだ当人は、罰金の上ワニ没収となったのですが、問題はそのワニ。当初はフィリピンの動物園で飼育するという話もあったようですが、このワニはシャムワニという絶滅危惧種で、輸入が禁止されているため、カンボジアへ戻さないといけないようです。
あっちにいったりこっちにいったり、ワニもたまったもんじゃありませんね。

ところで、カンボジアにワニっていっぱいいるんですかね。
トンレサップ湖に行くと、ワニが飼育されているところがあったりしますが、あれって湖を泳いでいるの?

人って

何だろね。

生きるって何だろね。

日本に生まれて、
あの人はカンボジアに生まれて、
その違いは何だろね。

がんばって生きて、もがいて生きて、
その先にあるものって、
一生懸命生きることの意味って、
何だろね。

たまにはこういう日記も書きます。
សូមឲ្យបានល្មមសំរាក។

後日追記:
この日、カンボジアの友人が交通事故で亡くなったとの連絡を受けました。
写真はシェムリアップのチェンラゲストハウス。