先週発売されたばかりの「地球の歩き方 D22 アンコール・ワットとカンボジア 2007~2008版」を入手しました。
前年版とどこが変わったのかチェックしてみましょう。
結論からいうと、今回の版はマイナーチェンジ版で2006~2007版と比べて何も変わっていません。デザインも記事の項目も内容も全部一緒。ページ数まで一致しています。
2006~2007版を持っていて新しいものを買おうかどうか迷っている人は要注意です。今回初めて買う人も、古本屋やオークションで前年版を買ってもまったく問題ないかも知れません。
もちろんガイドブックなので、お店やホテルのデータや地図は全般的に新しくなってますよ。それが変わってなかったら詐欺です。
あと写真があちこち新しくなっています。ざっと全体的に6~7割くらいの写真は差し替えられているでしょうか。
以前シェムリアップで、この地球の歩き方の写真撮影に来られてるカメラマンさんと会ってお話したことありますが、写真は毎年新しいものを撮影している、とは言ってました。ただ今回新しくなった写真は、全体的にコントラストが高すぎるというか、写ルンですで撮ったようなスナップ写真に見えるものが多いですね。おまけにカラーページの印刷が前より濃くなっているようで、余計に真っ黒です。いったいどうしちゃったのでしょう。
さて、その中でも目立った変更点をまとめてみました。
・気温と降水量のグラフが、プノンペンとシェムリアップに分割されました。
・水祭りのカレンダーで痛恨のミスが前回はありましたが、2007年分はちゃんと直されているようです。
・カンボジアみやげの2ページだけなぜかがらっと刷新。
・前回のワットエクプノンの「入海攪拌」の誤植、直すどころかまるっきり文章が変わっていました。
・e-ビザの記事がちょこっと追加されました。
・シェムリアップ空港の案内図が新しい空港のものに。
・最後にカラー広告が1枚ふえました。もしかしたらこれは刷によって違うのかもしれません。
次に突っ込みどころです。
・新1000リエル札が発行されてリエル紙幣の写真が新しくなっているのはいいですが、キャプションが「旧札の1000リエル~はほとんど目にすることはない」と以前のままです。そりゃすでに旧札は少なくなっていますが、これは旧旧札のことでしょう。
・芭蕉の件でおわびとかあるのかと期待しましたが、もちろんありません。
・ラタナキリには取材すら行ってない様子。
・私が「トラップ」と呼んでいる、ありえない間違いはほとんどそのまま継承されています。おそらく海賊版防止の罠だと思いますので、ここには内容は書きません。
ついさっき届いてパラっと見た感じではこんなもんですね。ちゃんと読んだらもっと違いがでてくると思います。
ところで、今回の新しいデータで一番驚いたのがこちら。
「国内線の航路」という記事に(プノンペン~)バッタンバン週5便と書いてあります。バッタンバンのページにもロイヤル・プノンペン・エアウェイズ毎日1便と。
本当ですか!?
バッタンバン便は2003年に廃止になって、もちろん地球の歩き方からも消えていたのですが、路線が復活したのですね。これはちょっとうれしいニュースです。