なんか昨日は徹夜明けで朦朧としながらあんなひどい日記を書いてしまった。
きちんと書き直す。
あの行列のカンボジアの小学校に行ってきた。今年の1月。
他にも同行者を募って、物好き日本人7人で出発。
場所はシェムリアップからほど近くのトロペアンクロサンというところらしい。思ってたより近い。
どこだか詳しく書くことはやめておくが、重要国道沿いだ。
もちろん地雷の心配なんてあるわけない。
アスファルト舗装こそされていないものの、道は整備済みでずっと快適。
朝シェムリアップを出て、午前中には到着。
ちょっとした街をすぎて10分くらいで唐突に例の小学校はある。
ちなみに、有名な地雷商人が建てようとしてる学校もすぐ近くだったり、
他にもNGOや個人が作った校舎がこのへんにはごろごろしてる。
ちょっとしたボランティア銀座。
手前に見えるのがおそらく以前の雨漏りのする校舎。
テレビに映ってたものと見比べると、半分くらい撤去されてるようで
後ろ半分しか残っていないが、むしろ残している意図がなんなのか気になる。
屋根が完全になくなっているが、建物内で煮炊きをしているような跡がある。
なんでカンボジアの地方の校舎って全部この形なんだろう。
ほんとにどこに行っても同じ。
例のマークだけささやかについていた。
もし「行列のできる~」なんてでかでかと書いてあったら、
その場でぶっ壊してやろうと思ってたけど、なくてよかった。
到着と同時に、同行した人たちはばらっと各々学校内を覗きに行ってしまったが、
ここは一人でもいいから、ちゃんとした手続きをしておかんと。
ドライバーに校長先生のところまで案内してもらって、きちんと挨拶。
いちおう車の中で整理しておいた文章をクメール語で。
校長は笑顔で歓迎してくれた。いくらでも見て行ってください、と。
校舎の設備の説明や、児童数やカリキュラムの情報、
テレビ局や一青窈がきたときのことなど事細かく教えてもらった。
アポなしだったのにすいません。
完全に授業妨害だけど、それでも授業は進めてくれてる。
教室は4つあったかな(この辺あいまい)。あと職員室と図書室。
外にはきれいなトイレ。
児童数は全部で250人くらいで、先生は4人。
午前は1年、2年、3&4年の3クラスで、
午後は2クラス。
都市部の小学校を見慣れてると、子供の手ぶら率が高いように見えたが、
2月には教科書が揃うと言っていた。
授業の様子を撮影しようとデジカメを構えていたら、
近くにいたガキが教室の中ほどを指差してなにかを教えてくれた。
なるほどね。
テレビで執拗に追い回してた女の子だ。
いま日本で一番有名なカンボジア人かもしれん。
反対側から教室内の写真を撮ってたときも、
「スレイナ!撮ってるよ!」ってクラスの悪がきが彼女に向かって叫ぶ。
本人も、ちらっとこっちをみて、節目がちに軽く何度かうなずく。
<うんうん、わかってるよ>って感じか。
まーね一番危惧してたのはこういうことなんだけどね。
それでも、まだ彼女がクラスから浮いている様子でもなかったし、
授業前の板書係をやっていたり、
(カンボジアではよく優秀な生徒が先生の手伝いをまかされる)
ほんとに賢いしっかりとした子なんだろう。
これからも強くいてくれることを祈る。
校舎に併設されている図書室。
日本の絵本が、クメール語に翻訳されてたくさん置いてある。
https://sva.or.jp/activity/program/ehon/
こういうこと。SVAが協力してるからこそだね。
数少ない、心のそこから素晴らしいと思えるシーン。
まー日本テレビも行列も島田紳助も関係ないけどね。
そして問題のタイル。
気持ちはわかるけど、ここに掲示する意味がわからねー。
ここには公開しないけど、一枚一枚精細に撮影してきてやったよ。
それこそプリントアウトして売れるくらいにな。
近頃話題騒然のヒ素対策、濾過器も置いてある。
素焼きで安価に対応できるやつだね。
こういう細かいところがちゃんとしてるのはいいね。
コメントあったので追記:
この濾過システムで砒素を除去できるわけではないそう。
これでヒ素をどうにかするわけじゃなくて、ヒ素問題で井戸使えなくなったから、雨水とか利用するための濾過器ですね。
写真のものが全ての教室と図書室に設置されていました。
左側には、図書室利用の注意書きが細かく書いてある。
全文訳しようと思ったけど、めんどくせーからやめた。
綺麗に使えとかそういうの。
貸し出しもしてるようだ。
そういえば溜め池をつくるとか言ってたね。
さっきの濾過器に繋がる話か。
ヒ素井戸ショックがボランティア業界に与えた影響ってのは相当なものなんだなー。
さて、授業も終わるようなので、先生にお願いして
お昼までちょっと遊ばせてもらうことに。
打ち合わせもしてないのに、日本人もバラバラになって、
サッカーやったり、押し相撲やったり、あちこちでグループ形成。
でも、おれは写真撮ってるだけだ。ここにきたって何も遊んでやれんぞ。
それにしてもなんでカンボジアの女の子はいつでもどこでも
ゴム飛びが大好きなのだろうか。そんなに飛んでばかりで飽きないのだろうか。
図書室には絵本だけではなくて、ちょっとした楽器や
けん玉などのおもちゃ、折り紙などが置いてある。
ここでは折り紙教室が始まっていたので、ここに混ざることにする。
真面目に折り鶴とかレクチャーしてる隣で、
「次なにがいい?犬か?カエルか?」とか聞き出したら、
あっという間にリクエスト大会になってしまった。
15分くらいの間に、20枚くらい折らされた。
最後のほうは面倒くさくなって、適当に四角に折って
「ほら牛だー」とかやって、子供に怒られる始末。
11時半くらいになって、みんなが帰らなくてはいけない時間に。
日本人連中はまだまだ遊びたいようだが、もう子供たちはバラバラと帰っていく。
家の仕事もあるし、そんなに遊んでばかりいるわけにはいかんわな。
先生方も戸締りしだすし、もう帰れってことか。
ありがとうみんな。楽しかったよ。
きてみてよかった。
校長先生をはじめ、みなさん終始、歓迎ムードでいてくれてたのがなにより。
もう少し書きたいことと、今回のまとめがあるので、
また次の日記に続く。