12月だってさ、ほんとかよ。今年もあと一ヶ月かよ。
カンボジア語で12月はトゥヌー。
ちなみにタイ語でも同じタンワーコム。同じっつってもカタカナで書くと全然同じじゃねーな。どちらも同じサンスクリットで弓の意味のダヌスが語源。
じゃあなんで弓が12月かというと、星座なんだな、射手座。
そう、タイ語もカンボジア語も、月の呼び名は12星座なのです。
西洋占星術っていかにも西洋っぽい12星座が、東南アジアの言語に関係してるなんてちょっと不思議。
で、このトリビア話をもっと広げられるのが12月より1月。
1月はカンボジア語でマカラー。タイ語もマカラーコム。
マカラってのはインド神話に出てくる水の守り神で、魚と象が合体したような姿で、カンボジアの遺跡やお寺の装飾ではよくワニのような形状で登場する架空の動物。シャチホコってのは実はこのマカラ。
魚の怪物という共通項で、西洋ではギリシア神話の下半身魚上半身ヤギのカプリコーンが1月の星座になる。山羊座だ。
山羊座のヤギの絵の後ろ足が魚な謎はこのへんに繋がる。
さらに、やぎ座を難しく漢字で書いた磨羯宮(まかつ)ってのはぐるっと一周してマカラのことだったり。
世界って意外と狭いんだね。