2007CPP歌謡祭

今年のカンボジアの最優秀ヒット曲といえばこちら。

モタナピアップチアクマエ

なんかチャゲアスかなんかの古い曲も夏ぐらいからさんざんあちこちでかかってたんだけど、地元の人へのインパクトということでやっぱりこの曲でしょう。
散歩とかしてて客のいないカラオケ屋とかからよくこの曲が流れてきてたし、このビデオもさんざん見た。

これぞカンボジアって感じのPVがすごくうまく作られてるよねー。
しかも周辺国のカバー曲があふれるカンボジア音楽界で、まったくのオリジナルでしょ。若者文化のなかで徐々に盛り上がってるクメールヒップホップをうまく消化してて感心する。
最初みかけた時は、見知らぬ店の前で数分間立ち止まったもんなー。

で、その後CD屋を駈けずりまわって、意味不明の問合せを店員に投げかけ続けて、やっとのこと入手できたVCD。

ぜひ聴いてみて、カンボジアを感じてください。

セレイソティアがかわいい件

米Wikipedia見てたら、ロ・セレイソティアの項目にある画像がちょっとかわいいのを発見。
いつもゆるーい感じのジャケットイラストでのおばさん顔しか見てなかったんで、なかなかびっくり。294163572_41どうしてあの顔からこんなイラストが書けるのか。

あ、でもこの画像は、日本でも入手しやすいカンボジア音楽CDの「Cambodian Rocks」のブックレットに載ってるものなのか。みなさんCDはちゃんと正規版を買いましょう。

じゃあ、そのCambodian Rocksの中から一曲。

映画シティ・オブ・ゴーストで劇中に挿入されている曲です。
この曲はあのDengue Feverもカバーしてますね。でもやっぱり女王セレイソティアのパワーにはかなわないなー。

一応解説しとくと、ロ・セレイソティアは60年~70年代に活躍したカンボジアの歌手。シン・シサモットと並ぶカンボジア歌謡界のトップです。

シサモットがポルポト時代に忽然と姿を消したのに対して、ロ・セレイソティアは少し足取りが残されています。強制移住でコンポンスプーに連れていかれ、土木労働のかたわら、正体がばれると体制のための歌を歌わされ、後にポルポトの関係者と結婚させられますが、そこで行方不明。

いかんね、実にいかん。

シサモットアゴーゴー

シン・シサモット御大の超かっこいい曲を見つけた。

ちょっとメロディが違いすぎるけど、Dengue FeverのA Go Goの元曲はこれかな。それともそもそも誰かのカバーかも。

それにしても、記事を書くのにSin Sisamouthで検索して翻訳してたらまじで涙が出てきた。
1975年にクメールルージュがプノンペン入りして以降、彼の足取りはまったくつかめてないのか…。
ロンノルのプロパガンダ歌手として利用されてた以上、避けられないことなのだけど。

もうこんな偉大な歌手は2度とあの地には現れないのかなー。
プリアップ・ソヴァット?あんなんただの猿じゃ猿。プリアップ・スヴァートじゃ。

Dengue Fever熱続行中

相変わらずはじけてんなー。

ライブとか見てみたいんだけど、カリフォルニアかー。せめてプノンペンに来てくれればなー。

アメリカなんかこれっぽちも行く気はないけど、5万人もいるっていうロングビーチのクメール人コミュニティは訪れてみたい気もする。
内戦の時、アメリカがカンボジア難民をいっぱい受け入れて、カリフォルニア州に巨大なコミュニティが作られたらしい。いまも多くのクメール人が住んでいて、リトルプノンペンというのもあるとか。なんかうまく想像できないのでとても気になってる。

このボーカルのChhom Nimolの歌声はほんとに素晴らしい、しかしそれでも本家ロ・セレイ・ソティアはもっともっと上なんだよなあ。あんな偉大な歌手は二度と現れないのだろうか。

デングフィーバー

注文していた Dengue Fever のCDが届いた。たぶんアメリカから。
新しい Escape from Dragon House のほうはオフィシャルサイトで全曲視聴できるから、その素晴らしさは十分わかってたんだけど、ファーストのほうもすごい。こっちはまるっきりロ・セレイ・ソティアじゃん。クメールばりばりですな。聞きながらにこにこしちまった。

ちなみに Dengue Fever (正しい発音はデンギーフィーバーだな)は、ボーカルがカンボジア女性でクメール語で歌ってるアメリカのバンドです。サイケロックっていうのかな、熱いです。

開いた瞬間とりこにされる危ないオフィシャルサイトはこちら
http://denguefevermusic.com/home.cfm