在日カンボジア二世ギャング

見出しだけにつられてGON!の後継本「実話ナックルズ」とかいう雑誌を買ってきた。

アウトサイダー特集の中の「在日難民少年のリアル」というドキュメント3ページ。
表紙には「在日カンボジア二世ギャング」と書いてあったけど、
中を読むとちょっと違うかな。

タイの難民キャンプで生まれ、小さい頃に日本に移り住んで育ってきたけど、
日本人からの差別もあるし、そりゃ大変だよな、そういう方面に行っちゃう人が多いよね、って話。
ま、内容は特になくて、表題の通りの少年たちがいることを知ってる?ってだけで終わる。

これ意外と見落としがち。
そもそも日本にカンボジア人が、それなりの人数住んでいるってこともあまり知られてないし、
日本にきても大変なんだろうなってことも、考えればわかるんだけど気づくまでピンとこないし、
さらに子供の頃から日本人として育ってきた彼らの苦労なんてのは、
想像しようとしたことのある人すら、ものすごく少ないんじゃないかな。

実際に私の知り合いにいわゆるこの在日カンボジア人と呼ばれる人がいて、
いろいろと話を聞いたこともあるんだけど、
とにかく仕事に就くのが大変だって言ってたな。
いまの日本では多少は差別も少なくなったとはいえ、まだまだ確実に残ってるし。

戦争時と違っていまは平和になったから、カンボジアに帰ろう、と思っても、
言葉の問題や、日本人として育ってきたのにいまから適応できるかとか、
親から語り継がれた戦争の恐怖感もあるだろうし、
日本人が日本人としてのんびりカンボジアみたいな国に住みたい、というのとはわけが違う。

それに、カンボジアの人たちからの差別、というのもあるらしい。
みんな大変な思いをしてた時代に祖国を捨ててのほほんとうんぬんかんぬん。

一度祖国というものを失ってしまうと、もうどこにも帰る場所はなくなるのか。

在アメリカのカンボジア難民二世って人たちにも何人かあったことがあって、
この辺の話も興味深いんだけど、
うまくまとまんないから、またあとで書こう。
いまのカンボジアの音楽シーンと繋がったりする話。

「ニューイヤーベイビー」ってカンボジア難民がテーマのドキュメンタリー映画もあって、
それも見たいんだよなー。

カンボジア語を勉強するぞ

ふらっと入った本屋で、新しいカンボジア本を見つけた。もちろん買った。

絵を見て話せるタビトモ会話 カンボジア JTBパブリッシング

いわゆる指さしなんだけど、いままであれの独占市場だったので、
パクりだろうと別なものが出るのはいいことだ。

B6くらいであれよりは一回り小さくて携帯に便利かも。
内容も悪くない。
絵が少ないのと、クメール文字の活字が小さすぎだが、致命的ではない。
ところどころコラムのようなものや、食べ物には解説がついていたりして、
ちょっとしたガイドブックも兼ねている。
英単語が列記されているのもいい。
例えば、

焼きそば
មីឆា
ミーチャー
fried noodle
(写真)
豚、牛、シーフードなどから具を選べる。麺は黄色い中華麺と、袋ラーメンがある。

砂糖キビジュース
ទឹកអំពៅ
トゥッ(ク) オンパゥ
sugar cane juice
(写真)
砂糖キビを絞ったジュース。手動の圧搾機を乗せた屋台で買える。

って感じ。
カタカナも素直で読みやすく通じやすそう。

それと、「日本の紹介」が日本語とクメール語でしっかりとした文章で
10ページくらい載ってる。これは勉強になる。

次回はこれを持ち歩いて旅行者のふりをしよう。

NEUTRALと歩き方

こないだ発売された東南アジア関連の本が勝手に送られてきた。

なぜなら私が全面協力したから。

うそうそ。
ネットに出してたカンボジアの写真を「使ってもいいですか」って問合せがきたから承諾しただけ。そんでクレジットでURL載せてもらったし、掲載誌も送ってもらって、こちらこそありがたいです。

まーいい本だよ。東南アジアびしっと書いてあるし。
http://www.neutralmag.com/
カンボジアに関していろいろと調査がゆるいなーと思うところはいくつかあるけど、まあまあまあまあ。

あ、あと、天下の歩き方の新版がでているようなので、立ち読みチェック。
…また同じだ。06-07版と07-08版と内容がほぼ一緒。手抜きだな。以前は2年毎に全面リニューアルしてたから、今回はちょっと期待してたのに。
あーそれとね、バッタンバンへの飛行機なんてずっと飛んでないはずなのに、去年版でなぜか「毎日1便」なんて書いてあって、おかしいよなーなんて去年ここの日記に書いたと思ったんだけど、新版ではさらっと「飛んでません」とか書いてあるし。
どうなってんのダイヤモンド社。

地球の歩き方アンコール・ワットとカンボジア

先週発売されたばかりの「地球の歩き方 D22 アンコール・ワットとカンボジア 2007~2008版」を入手しました。
前年版とどこが変わったのかチェックしてみましょう。

結論からいうと、今回の版はマイナーチェンジ版で2006~2007版と比べて何も変わっていません。デザインも記事の項目も内容も全部一緒。ページ数まで一致しています。
2006~2007版を持っていて新しいものを買おうかどうか迷っている人は要注意です。今回初めて買う人も、古本屋やオークションで前年版を買ってもまったく問題ないかも知れません。
もちろんガイドブックなので、お店やホテルのデータや地図は全般的に新しくなってますよ。それが変わってなかったら詐欺です。
あと写真があちこち新しくなっています。ざっと全体的に6~7割くらいの写真は差し替えられているでしょうか。
以前シェムリアップで、この地球の歩き方の写真撮影に来られてるカメラマンさんと会ってお話したことありますが、写真は毎年新しいものを撮影している、とは言ってました。ただ今回新しくなった写真は、全体的にコントラストが高すぎるというか、写ルンですで撮ったようなスナップ写真に見えるものが多いですね。おまけにカラーページの印刷が前より濃くなっているようで、余計に真っ黒です。いったいどうしちゃったのでしょう。

さて、その中でも目立った変更点をまとめてみました。
・気温と降水量のグラフが、プノンペンとシェムリアップに分割されました。
・水祭りのカレンダーで痛恨のミスが前回はありましたが、2007年分はちゃんと直されているようです。
・カンボジアみやげの2ページだけなぜかがらっと刷新。
・前回のワットエクプノンの「入海攪拌」の誤植、直すどころかまるっきり文章が変わっていました。
・e-ビザの記事がちょこっと追加されました。
・シェムリアップ空港の案内図が新しい空港のものに。
・最後にカラー広告が1枚ふえました。もしかしたらこれは刷によって違うのかもしれません。

次に突っ込みどころです。
・新1000リエル札が発行されてリエル紙幣の写真が新しくなっているのはいいですが、キャプションが「旧札の1000リエル~はほとんど目にすることはない」と以前のままです。そりゃすでに旧札は少なくなっていますが、これは旧旧札のことでしょう。
・芭蕉の件でおわびとかあるのかと期待しましたが、もちろんありません。
・ラタナキリには取材すら行ってない様子。
・私が「トラップ」と呼んでいる、ありえない間違いはほとんどそのまま継承されています。おそらく海賊版防止の罠だと思いますので、ここには内容は書きません。

ついさっき届いてパラっと見た感じではこんなもんですね。ちゃんと読んだらもっと違いがでてくると思います。

ところで、今回の新しいデータで一番驚いたのがこちら。
「国内線の航路」という記事に(プノンペン~)バッタンバン週5便と書いてあります。バッタンバンのページにもロイヤル・プノンペン・エアウェイズ毎日1便と。
本当ですか!?
バッタンバン便は2003年に廃止になって、もちろん地球の歩き方からも消えていたのですが、路線が復活したのですね。これはちょっとうれしいニュースです。