モンドルキリ最高~

いやーいいところだったよーモンドルキリ。
涼しいし景色いいし見所いっぱいだし。

ただ観光客は多かった。国王誕生日の大型連休だったので、プノンペンの金持ちカンボジア人がこぞってリゾートにきてて、ホテルはフル稼働状態。カンボジア最大というボウスラの滝なんかは芋洗い状態でした。

一日目はその滝とプノン族の村などを見て周ってきて、次の日には謎のキリシタン村とベトナム国境アプローチを試みようと思っていたのですが、滝から帰ってきて夕方から原因不明の高熱にうなされてダウン。翌日半日寝込んでなんとか回復しましたが、二日目の計画は断念しました。

そして今日、9時間バスでプノンペンへ。

モンドルキリはカンボジアで唯一のアボカドの産地らしく、プノンペンからの旅行者がこぞって箱買いしていたので試しに買ってみました。2キロ10個で180円。

さっそくキャピトル周辺のなじみのバイタク連中にモンドルキリ土産だと渡してみると、「なんだこのフルーツ」「みたことねー」などとあっという間に完売。初めての人には食べ方難しいだろうなー、しかもまだかちかちの鮮やかな緑色のアボカド。

案の定その場でナイフで皮むいて食べ始めて、「うげー」とか言って吐き出してるし。ちゃんと何日か置いて皮が黒くなったら醤油つけて食え、と教えておきました。

さて、またしてもプノンペンは単なる通過ポイントです。明日はバッタンバンへ。

急げモンドルキリへ

モンドルキリへ向かう途中の休憩所で団体の観光客と遭遇。今夜の宿が心配です。

とにかく一秒でも早く到着したいです。野宿はしたくありません。
停車中のピックアップにぴったり寄り添って立って、とっくにご飯を食べ終わってのんびり茶をすすってるドライバーにプレッシャーを送ります。

きっかり休憩30分で出発。
順調に山道を飛ばします。

このまま到着かと思いきや、道の前方にパンク修理のピックアップを発見。
ああ、こんな時にやたら親切なのがカンボジア人。ピックアップ同士の助け合い精神です。停まってパンク修理の手伝いを始めました。
急いでくれよー。218630392_43

さらにそんなことをしているうちに、ポツポツと雨が。
こりゃやばいってもんじゃないですね。
急いで荷台にシートをかぶせます。
「大丈夫か?」「2時間だな」「どのくらい?」「あと45分」
聞き取って翻訳しても解釈の難しい会話をドライバーと兄ちゃんがしてます。

そしていよいよ、後ろからはさっきのバスの姿が!
ドライバーもバスには抜かれたくないのか、迫りくるバスの姿を確認し、すんでのところで出発。

走り出してしまえば、バスよりはこちらのほうが速いです。カムリにはがんがん抜かされてますが、バス軍団にさえ抜かされなければ大丈夫。

やがて、山を抜けて、広い草原が広がってきました。
モンドルキリ高原です。
僕がカンボジアで一番綺麗だと思うのがここの風景です。
別な言い方をすれば、一番カンボジアらしくない景色でもあります。218630392_155

程なくして高原の向こうに街が見えてきます。
モンドルキリの州都、センモノロムに到着です。

カエウサイマ

スヌオルを出発してモンドルキリへ向け山道を順調に進みます。

あいかわらず道は悪いですが、ラタナキリ往復8人乗りカムリを経験した後では、後部座席に2人だけのピックアップは超快適です。

一時間半ほどでちょっと開けた街で停車。
ドライバーは何も言わずにエンジンを止めて降りていきましたが、おそらく30分休憩です。
だいたいいつでもどこでも同じようなちょっとした集落の食堂で休憩しますね。特におなかもすいてないし、食堂見学も飽きてるので、周辺散策開始です。

ここは単なる山中の集落ではなく、それなりに大きな村のようでした。食堂からちょっと歩くと、大きな広場とその奥にある市場を発見。市場の看板には「カエウサイマ」と書いてあります。おそらく街の名前も同じでしょう。
市場にいたおばちゃんに話を聞くと、ここはもうモンドルキリ州になるようです。ここからすぐベトナムにも行けるとか。
なるほど、喫茶店にあったオンパウしぼり機にベトナム語の「SinhTo」の字を確認しました。さとうきびジュースとベトナムフルーツシェイクのシントーは似て非なる物だとは思いますが。217873266_155

さて、20分ほど探検してから、置いてかれても困るので車が止まっている食堂へ戻ってみたところ、そこには驚愕の風景が!

さっきはほとんど客のいなかった食堂ですが、いつのまにか大勢の客であふれかえっています。
客はみんなちょっと小奇麗なクメール人家族。店の横には小型のバスが何台も停まっています。
さらに道のむこうから他のバスがやってきてるのも見えます。

217873266_83そう実はこの日は、カンボジア春の大型連休の初日。
混雑に巻き込まれないように連休中は山奥で過ごそうとスケジュールを組んだのですが、これはちょっと予想外です。モンドルキリって実は観光地なのかー。

で、ちょっと待てよ、これはひそかにやばい事態かも。
モンドルキリにそんなたくさんの宿があるとは思えません。もしかして泊まるとこがないなんて可能性も。少なくともこの集団に先を越されるとなかなか厄介なことになるかもしれません。

ちょっとドライバーさん、は、はやく!

中継点スヌオル

クラチェからモンドルキリの州都センモノロムへむかいます。

前日に川沿いにいくつか並んでいるバス会社をあたってみたのですが、モンドルキリ方面へ行くバスはみつかりませんでした。
どうやらタクシーかピックアップで行くしかなさそうです。タクシーターミナルは市場のそばにあるので、朝に行ってみればどうにかなるでしょう。

朝7時にターミナルへ行ってみると、余計な心配しなくてもおっさんたちにタウナータウナーと囲まれました。
「センモノロム!」とだけ宣言してつれてこられたのは、すでに満席近くに客が詰まったワゴン車。僕が乗り込んだと同時にスライドドアが閉められ出発しました。

これなら快適~、なんてのん気にしてると、2時間もしないうちにちょっと開けたところに停車、みなさん車から降りていってしまいました。
到着?そんなわけはありません。
モンドルキリまでダイレクトには行かないのでここで乗り換えってことですね。乗ったときには何も言ってくれないんだもんなー。

着いたのはスヌオルという街です。プノンペン・コンポンチャム方面からクラチェ・ストゥントレン方面へ繋がる国道7号線で、モンドルキリ方面へ分岐する地点です。ベトナム方面にもここから分岐しているので、交通の要衝として栄えているようです。
実は数日前にもここにきたんですね。プノンペンからストゥントレンへのバスがここで休憩しました。

ここからモンドルキリに行く車はいつの間にかちゃんと手配されてました。こういうところは意外とちゃんとしてるんだよなカンボジア。
ここから乗っていくのは年季の入ったピックアップです。荷物を積んで乗り込もうとしたら、ドライバーが「まだ乗るな」と。
出発は11時だそうで。
今はまだ9時。
待つのか。

ちょっと周辺を散歩しながら写真でも撮って待ちます。
といっても早く出発する可能性も捨てきれないので、このターミナルから遠く離れるわけにもいきません。置いてかれたらこの街に宿とかあるのかなーなんて余計な心配もしてみます。まあクラチェに戻ればいいんだけど。

214662190_27おばちゃんとか客を集めてから出発するのかと思っていたら、ピックアップの荷台にはどんどん荷物が載せられていきます。次から次と、野菜と魚と鶏と卵とその他食品と。
僕のバックパックはどこに埋もれたんだ、と心配になって探してみたら、卵パックの上にきちんとくくりつけられていました。

期待どおり、12時に出発。
客は4人。
若い兄ちゃんだけが屋根の上にのります。よかった中の座席確保できて。

214662190_49