VISTA

新しいWindowsではなくて、BRICsに続くとされる経済成長国のこと。

fig20070401-02.jpg朝のTBS系「がっちりマンデー!!」で、眞鍋かをりとリサ・ステッグマイヤーが紹介していました。
ベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、南アフリカ(South Africa)、トルコ(Turkey)、アルゼンチン(Argentina)の5カ国を繋げたもので、中進国からポストBRICsへと発展するであろう候補だそうです。

「これからの」といいつつも、テレビで紹介されるということは、すでに金儲けの仕掛けがきっちり整備された上で、金を落としてくれる鴨を手ぐすねひいて待っている状態なのでしょうけど。
ただ、ベトナムが好景気でしょうがないのは紛れも無い事実なので、ベトナムの属国であるカンボジアも、これから順調に伸びていくことになるんでしょうね。

ちなみに、番組の最後で「さらにそのVISTAの次は?」という話でポーランドとともにタイの名前が挙げられていました。
もちろんタイも現時点でインドシナを引っ張る中進国であり、これからの発展も望めるのでしょうが、クーデター騒ぎでちょっと影が出始めていますよね。政局が不安定とかいうことより、タイ王国そのものが大丈夫なのかと思わせる面もちらほら見受けられます。

カンボジアとしては、宗主国ベトナムが絶好調で一緒に波に乗りつつ、反対側は不安定でいままでのタイ資本が避難先として流入してくるかもしれないという、まさに大チャンス到来中なわけですね。

といっても、不安要素はその何倍もあるわけですが。

カンボジア人民党の本当の意味

とあるところでCPP(カンボジア人民党)の本当の意味が書かれていた。

Communist Protes-yuon Party

yuonはベトナムの蔑称。protesはクメール語で「国」のこと。
うますぎ。
そもそも1979年にベトナムに侵略されて、されっぱなしなのがいまのカンボジア政府そのものなので、ベトナム寄りどころかベトナムの属国状態であるのは仕方ないことなんだけど、いったいいつまで続けんだって話だよな。
仮にもフンセンだってクメール人だろうに。

まあ現実的な経済政策として、好調なベトナムに追随するってのもわからんではないけどねー。

BRICsの次を示す言葉としてVISTAというのがあるらしい。
V ベトナム
I インドネシア
S 南アフリカ
T トルコ
A アルゼンチン

この次の次くらいの世代にはカンボジアも入ってくるかな。
とにかくベトナムがこのまま突っ走るのは間違いないらしいので、うまく協調することは大事ではあるんだけど。だけどねー。

何語だ

ヤフオクで見つけたタイのVCD。
カンボジア映画ですね、おそらく戦前の。
カンボジアの映画がタイ語のVCDになってるのも珍しいけど、このタイトルどうよ。
一見クメール文字かと思いきや、ひっくり返ってるし、ありえない配置だし、不思議な文字もあるし。

でもよく見るとタイ語として読めるという。最初はングーだな、ヘビのングー。
ハングル使ってギャル文字書くようなもんかな。
タイ人にしてみると、ああタイ語なのにカメーンっぽい!って感じなんだろうか。

鴨志田穣さん

そっか、鴨志田さん死んじゃったか。
よくないって話は知ってたけど。
カンボジアのこと色々勉強させてもらったなー。今夜はアジアパー伝でも読み返そうっと。
自分は人に何を残せるかなー。

引き続きささやかなロビー活動を続けようか。
選挙が終るまで。

といっても、どんなにがんばったところでフンセンCPPが引き続きカンボジアを支配し続けるのは間違いないんだけどね。

唯一の対抗ラナリットは見事なまでに策略でつぶされちゃってるし。フンシンペックは綺麗にCPPが飲み込んだし。
サムレンシー?がんばって欲しいけど、おっさんちょっと頼りなさすぎ。
そういやロン・ノルの息子を担いでどっかの勢力がカンボジアに乗り出そうとしてたみたいだけど、目的がわからん。うそ、知ってる。

というわけでフンセン王国は今後も安泰、と。
タイみたいなことが出来れば多少は変わるんだろうけど、まあ無理だな。

そもそもシアヌークって今何を考えてるんだろうなー。それだけがまったく見えない。

選挙戦はじまる

4月1日の統一地方コミューン選挙まで2週間を切って、各地で選挙活動がはじまった。

らしい。
日本にいるとカンボジアの地方選なんて全く情報が入ってこないのが悲しい。
はじめてカンボジアに行った時がちょうど前回の国民議会選挙の時だったよなー、サムレンシーのパレードとか遭遇したよなー、懐かしい。

んじゃ、ささやかながらロビー活動しようかな。

Googleグループで面白い投稿が流れてたので、転載。
フン・セン首相ファミリーについて。

息子フン・マニット(25) 嫁が警察長HokLundyの娘
息子フン・マニー(24) 嫁が地方開発大臣YimChayLiの娘
娘フン・マリ(23) 夫がフン・センの片腕で閣議担当大臣のSokAnの息子
娘フン・マナ 夫が王立軍中将MoeungSamphanの息子

兄フン・ネン コンポンチャム州知事、元スヴァイリエン州知事
ネン娘(姪)フン・チャンタ 夫が警察長HokLundyの息子
ネン娘(姪)フン・キムレン 夫が副警察長NethSavoeun
ネン息子(甥)フン・セアン 嫁が副警察長SokPhalの娘

露骨にえげつない。
他にもチア・シムとかヘン・サムリンとか複雑に繋がっていくんだけど、割愛。

ジャヤヴァルマン7世はチャム人

日本にいるので直接は知らなかったのだが、先月から若干カンボジアで騒動になっているらしい話。

(上の画像は Sacrava Cartoon より)

カンボジアの有名な研究者としてケン・ヴァンサク博士という人がいて、歴史研究やクメール文学研究・クメール文字改革などでカンボジア人としてはかなりの権威を持っている博士なのだが、
(クメール語タイプライター配列を創った人として、外国人でも私らカンボジア好きなIT関係者で知らない人はいないくらいの人物)

375983986_4その博士が「ジャヤヴァルマン7世はチャム人だった」という衝撃的な研究成果を発表したようで、新聞で大きく批判され、ラジオのインタビューなどでも解説して、広く人々に知られることになっているらしい。

ジャヤヴァルマン7世といえば、アンコールトムやその他の有名遺跡を造ったことでも知られ、スールヤヴァルマン2世とともにカンボジアで最も偉大な歴史上の人物とされている王である。
ジャヤヴァルマン7世の前の時代にチャム人によって侵略された、ということはいままでも言われてきたことだが、ジャヤヴァルマン7世がそのチャム人からアンコールを奪還したわけではなく、王そのものがチャムだったということらしい。
たしかに、ジャヤヴァルマン7世といえば、石澤氏も指摘しているように、それまでヒンドゥー教だったクメールの地に仏教寺院を次々と建て宗教改革をし、また王の死後はヒンドゥー教の世に戻されるといった、特徴的な謎な動きは残しているのだが。

続きを読む ジャヤヴァルマン7世はチャム人

マハゴサナンダ師、死去

mahaghosananda.jpgカンボジア仏僧最高位の Maha Ghosananda 師が3月12日になくなりました。

師は、非暴力による平和の実現を訴え、1990年代に3度ノーベル平和賞候補として名前が挙がったこともあり、“カンボジアのガンジー”として世界に知られていました。
ポル・ポト派による虐殺と長年にわたる内戦により荒廃したカンボジアで、国民の心の復興に献身的に取り組むとともに、欧米など世界の宗教関係者との交流も深めました。

詳しくは、 http://wiki.camboja.jp/?MahaGhosananda

アジアを席巻するチャイナマネー

BS1 アジアを席巻するチャイナマネー
「急成長を続けるアジアでは、10以上の国と地域がカジノを公認。空前の好景気に沸く中国からチャイナマネーと観光客が流れ込み、アジアのリゾート現場を変貌させています。”新興国”カンボジアでは、ここ数年で24ものカジノがオープン。国をあげてカジノビジネスを推進しています。」

見事に寝てた、な。
しかも再放送だったのに…

誰か録画した人いたら、私の録りだめたカンボジア関連番組コレクションと交換でお願い。

シソポンってどこ?

いまカンボジアの地図を一から書いてるんだけど、カンボジアに「シソポン」って地名は存在しないのね。クメール語で書かれてる地図を見ても、どこにもシソポンって書いてない。
いやあることは分かってるよ、バッタンバンとシェムリアップとポイペトとの交差点だ。たまに英語表記に引きずられてシソフォンとか間違われちゃうところだ。地元の人はスヴァイシソポンとか言ってるとこだ。

で、そういえば「シソポン」って明らかにクメール語じゃないよね、スペルも変だから、違う言葉がそう聞こえるってレベルでもないし。と思って調べてたら、バンテアイミエンチェイ州の州都は「スィレイサオポアン」だと書いてある。これならクメール語っぽい。辞書ひいたら、成功(スィレイ)+美しい(サオポアン)だ。

こっからは想像だけど、タイ領になってたときにタイ語に引きずられてシソポンに変化したのかな。タイ語は二重子音も二重母音も嫌って声調で代用する傾向があるから、スィレイサオポアンがシソポンになるのはありえそう。そんで変化した結果スペルも変化させて定着してるのかも。
ということはクメール人にとってもシソポンてのは微妙な響きなのかもしれん。だからスヴァイとか呼ぶのか。今度カンボジアに行ったら聞いてみよう。

次の謎はポイペト。これも明らかにクメール語の響きじゃないんだけど、どうにも調べがつかない。

カンボジアの砂糖ヤシを守れ

なんてのを今日の夕方BS1のアジアクロスロードで。

予告見てたら、どっかで見たことある顔が。クラタペッパーの人じゃね?なるほど、サトウヤシとコショウでカンボジアの農業についてやるわけね。

見てない人のために概要を書き出すと、ヤシの樹液から砂糖を作る伝統的な農業があるけど、ここんとこカンボジアの景気がよくて資材が足りなくなって、砂糖作ってた農家が安易にヤシの木を伐採して木材として売っちゃう、困った、って話と、カンボジアで商売のためにコショウ作ってる日本人もいるよ、って話。364798380_85

いつも言うけどこういうのがいい。
ポルポトと地雷で、最貧国でかわいそうでってだけの話はもうたくさんだ。
今回はちゃんとカンボジアの経済が好調だって言い切った。いつまでもカンボジアがかわいそうな国でいてほしい左巻きの人たちには面白くない話だろうが。

石油が出てカンボジア経済はウハウハだって話はテレビでいつやってくれるかな。

364798380_88今朝の石澤さん第4話は無事確保。
今夜は折り返して第5回、石澤さんお得意のバンテアイ・クデイで大量の仏像発掘の話だ。どこまでジャヤヴァルマン8世の話に切り込んでくれるか楽しみ。

(写真は私が撮影したもので、番組とは関係ありません)

TVラッシュ締め

この2月に怒涛のように放送されたカンボジア関連テレビ番組も、中華正月を迎えて最終章へ。

2/18(日)18:55~ 笑いの金メダルSP
ヒロシアンコールワットの旅

たぶん出張ヒロシ。タイとか行って変なもの紹介してたやつ、のカンボジア版。いいねーこういうくだらないネタでカンボジアって。

おそらくこれでカンボジアラッシュの締めです。
わからんけどあとは情報ない。

NHK教育の知るを楽しむが3月いっぱい続くけど、あれはちょっとマニアックすぎだ。一回目はカンボジア全般を丁寧に解説しててよかったけど、第二回は遺跡のうんちくで終ってしまった。
しかも、興味の薄い人にはとてつもなくどうでもいい話で、アンコールワットをちょっと勉強した人なら誰でも知ってるような話。研究で飯くってる人間のだめな面が最大限に出てしまってる。第三回をとりあえず楽しみにしてるが、どんなもんだろ。
ただ、あのテキストはいいものだ。

それではみなさんよいお年を。

夢の扉

今日の「夢の扉」も舞台がカンボジアだった。
顔などに障害を持った人々に笑顔を取り戻す形成外科医の話。

カンボジアでというわけではなく、今回の取材がたまたまカンボジアだっただけで、ルワンダやラオスなど計13ヶ国で活動をしているお医者さん。もちろん普段は日本で顔などに障害を持った人々に笑顔を取り戻す仕事をしている方。

とても興味深い内容でした。途上国ではまだまだ障害者に対する露骨な差別がひどいようで深刻な問題ですが、そういうものに蓋をしっぱなしの日本こそ差別意識が根深いような気もします。

さて、これからウルルン。
ウルルンはウルルン、ドキュメンタリーではなくバラエティなので、純粋に楽しみにカンボジアの風景を満喫します。

ちなみに世界の地雷埋設数をググってみました。実体はわからないし、国の大きさは違うし、数え方と時期とでいろいろデータはあるけど、だいたいこんな感じ。

エジプト 2300万個
イラン 1600万個
アンゴラ 1500万個
アフガニスタン 1000万個
イラク 1000万個
旧ユーゴスラビア全体 1000万個

この下にもいろんな国があって、カンボジアは600万個くらいかな、その他ですその他。

知るを楽しむ

TBSの1秒の世界のダメっぷりはとっとと忘れるとして、NHKはやっぱりすごいわけ。

月曜日にやった「知るを楽しむ」
上智大学学長石澤良昭氏のアンコール遺跡・残された歴史のメッセージ。
神番組を超えて鬼番組です。
放送以来毎日2回ずつ見直してる。

さすが本物な方が関わるものは違うね。細かいとこのこだわりが違う。
ありがちな「ポルポト派がアンコールワットを壊しました~」で済ましちゃうところをきちんと事実を説明してくれてるし、内戦自体の説明でも“米中ソ対立の代理戦争である”ことをさりげなく含めてるし、観ていて気持ちがいい。
加えて貴重映像のオンパレード。

あと7回、毎週月曜日3月いっぱい続くようなので、見逃さないようにしないと。
次週は、どこの家の庭にも必ずあるネアックターの祠がどのようにアンコールワットやバイヨンに繋がっていくか、の話からだ。これだけでわくわく。

というわけで今日、テキスト本も買ってきてしまいました。
ヤフオク&Amazonどっぷりなので、本屋で本を買うなんて何年ぶり。
このテキスト本がまた素晴らしい。
あと3冊ぐらい買ってもいい。
カンボジア関連の本はだいぶ読んだつもりなのに、知らない話や興味深い図表がごろごろ書いてあるし。
そっかーアンコールワットって一時期密林の奥に忘れ去られていたんだ。

1秒の世界II

テレビ観る前にちょっと。

スタンミエンチャイ、どういう風に扱われるのかなー。
だいたい想像つくけど「ゴミの中に住むかわいそうな人たち」なんだろうなー。

「あのゴミ山で生活してる人たちはカンボジアの最下層ではない」
ってことを少しでも匂わせてくれればうれしいんだけど。

もちろん不遇な人たちもいるだろうし、影でNGOなどがきちっと支援しているからこそある程度の生活水準を保ててるわけなんだけど、彼らの多くはきちんとした職業としてゴミ拾いをしているわけで、汚いってだけで彼らをあわれむのはちょっとなー。見た目のインパクトは大きいけど、実はきちんと収入を得てまともに生活してる人が多い。
子供たちの問題もあるけど、ゴミ山以外でも働いてる子供ってのはたくさんいるわけだし、街中のストリートチルドレンとかとはだいぶ立場も違うし。
むしろ地方の農村から、あそこにいきゃ金になるってんでわざわざ移住してくるくらいなんだから。わかりやすいからかいろんな団体からの支援とかも進んでいて、ゴミ山に住めれば幸せってなぐらいだ。

地雷の話は、あまりここじゃ触れないほうがいいかな。
ただあの周辺の人たちがたまに言う「政府はまともな地雷処理をしてない」っていう妄想を堂々とテレビで垂れ流さないようにだけしてほしい。
CMACは、軍隊との関係とか組織的にはあまりよくない部分もあるけど、他のどんなNGOとかよりきちんと大掛かりに活動してるんだから。

つーかこんな余計なこと考えさせる以前に「戦争はやだねー」だけで終っちゃう可能性もあるけど。

↓ゴミ山の写真とか
http://photo.cambodiarasse.jp/thumbnails.php?album=12

観た後の感想:
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TVラッシュ

観忘れないようにメモ。

02/05(月)22:25~ NHK教育 知るを楽しむ・この人この世界
上智大学学長石澤良昭氏 アンコール遺跡復活の道

02/07(水)18:55~ TBS系 1秒の世界II
加藤晴彦 スタンミエンチャイのゴミ山と地雷関係

02/11(日)22:00~ TBS系 ウルルン滞在記(予)
向井理 カンボジアへ

なんかいろいろやるね。
去年目撃情報があった加藤晴彦はこれか、やっと放送なのね。
対してウルルンは1月にロケしたばかりとか。詳細はわからないけどシェムリアップ方面らしい。

ところでいまやってる日立のCM、すごくカンボジアっぽくていいね。1カット目の子供みた瞬間「あカンボジアだ」ってわかっちゃった。
なんか音楽もいいなーなんて思ってたら菅野よう子かよ!いいに決まってる。しかも菅野よう子自らカンボジアに行ってる!おいおい加藤なんとかなんてどうでもいいからそういう情報が欲しかった。

プライバシー侵害

せっかくモンドルキリで撮りためた画像を扱うのに及び腰なのは、モンドルキリで子供たちの顔や少数民族の人たちを撮りすぎた、ってのもあってね。
いっぱい撮ったんだよね、人の顔メインで。
でもそれってネットで晒していいもんなのかな?

幸い、私は極々基本的なクメール語をいくつか教えてもらってるのでカメラを構える前には、目の前にいる子供でも猫でもいつも「写真撮っていい?」と一声掛けるようして、ばーんばーん返事をもらってから(猫以外)撮るようにしてるんだけど、それだって相手はあくまで一観光客の思い出の一枚に残ることを承諾してるにすぎないので、果たしてそれをインターネットで全世界にぶちまけていいのかと。

334332218_57しかも、写真を加工してアップしてる段階で、友人知人が写ってる部分はせっせとトリミングしたりして隠してんのにさ。
日本人の知人の肖像権は考慮するのに、カンボジアの子供のプライバシーを無視するのはなんという人種差別。

たまたまこの時、少数民族の村で日向ぼっこしてたお婆ちゃんにカメラ持って写真撮っていい?ってきいたら大声で人呼ばれたりしてへこんだのもあって。同行してたクメール人のドライバーからは「きかずに先に撮っちゃえばいいいのに」って言われたけど。

ちょっとこのへんのことは勉強しなおさないといけない。ジャーナリズム論とか含めて。

次からはやっぱりちゃんとカメラを出す前に、自分の身分を明らかにして、インターネットの素材として使いますよってことを説明しないといけないのかな。猫にも。

334332218_121そういえばプロカメラマンって、やたらダサいジャケット着てかっこ悪いカメラケース下げてるけど、制服の記号化的な意味も持ってんだろうね。一眼レフ+でかいレンズってのも写真性能以外に見た目の名刺みたいな理由もあるんだろう。
コンデジじゃただの観光客だけど、あっちの出で立ちでシャッターきったら有無を言わさず掲載許可得たようなもんだ。

えーと結局は、α100が欲しい、という話でした。

WindowsVista មក

久々の新Windowsで、一部ではそれなりに騒ぎにはなっているようだけれども、まあそれなりはそれなりで、特にXPから急いでアップグレードしなきゃならない必要性もみあたらないし、実際、私もすぐにVistaを導入する予定は無し。

windowsvista.jpgただこのVista発売、カンボジアにとってはかなり画期的で重要な出来事。(ラオスも)
なぜなら、Vistaにはクメール文字フォントが標準装備されているから。(ラオ文字も)

もちろんいまでもWindowsにクメールフォントとかいろんなソフトをインストールして、クメール文字を使えてはいるけど、この
 「XPでもフォントとかソフトとかインストールすれば文字を表示できる」
ってのと
 「Vistaにはクメールフォントが標準装備されている」
ことの間にはとてつもなく高い段差があるわけで。
日本人には関係ないといっても、「□□□□□」とか化け文字が表示されるのと、読めなくてもクメール文字が表示されるのとでは印象は雲泥の差。

これまでは乱立していた文字コードや入力方法もUNICODEに統一されることで一般へのコンピュータ普及が格段に促進され、いまはカンボジア人同士でも英語でやりとりしてるメールやチャットや掲示板もクメール語になることで爆発的な発展をするだろうし。
クメール語のウェブサイトとかも一気に増えて、瞬く間にカンボジアのITシーンが大変化するんじゃないだろうか。

でも問題は、何百ドルもするソフトが簡単にカンボジアに普及するわけないことと、ただでさえ高スペックマシンを要求するVistaが日本の中古マシンなどが使われているカンボジアのマシンでまともに動くかどうかってこと。前者の問題は、中国とかでクラック版が作られて流入するまでの時間だけの問題なんだけど。
そういえば、途上国向けサブセット廉価版の Windows Vista Starter Edition なんて話があったけどどうなってるんだろう。

しかし重要なのは、「Vistaにはクメールフォントが標準装備されている」ことそのものなので、カンボジアの人たちみんながWindowsVistaを使うようになるのに時間がかかることなんてのはあまり問題じゃないんだよね。
標準が示されたことが重要。とりあえずはXPでその方向に向かえばよろし。

19年間行方不明の女性、野生化して発見

カンボジア北東部のラタナキリ州で、言葉をほとんど話せない裸の女性が保護された。9歳の時に行方不明になった女性とみられ、19年もの間、密林で生活していたらしい。名乗り出た家族と一緒に暮らし始めたが、新しい生活に困惑した様子だという。

先週末にそれなりに騒ぎになったニュース。テレビでも盛んにやってた。

カンボジアが船籍以外でここまで日本のニュースにのるなんてあまり無いし、大好きなラタナキリの話なんで、いっちょ詳しい記事でも書こうと思っていろいろ調べてたんだけど、途中であほくさくなってやめた。

カンボジアデイリーじゃねーか元記事。東スポだ。
なんかの宣伝だろ、なんて意見もあったけど、そんな高尚なものですらないレベル。そういや数年前にもカンボジアで犬が猫を産んだとかいうニュースがあったな。
なんでこんなネタが外電にのってんだろ。

しかも、わからないならわからないままのほうがミステリーが広がるのに、くだらない余計な情報までいろいろ出てる。例えば、
・おなかがすいたと的確なジェスチャーをする
・カラオケVCDコレクションに興奮
どこが野生だよ。
おまけに、発見された時点でショートカットだったらしいじゃん。

百歩譲ってほんとの話だとしよう。うん、ほんとの話だ。そういう女性は実際に見つかったんだ。
でも決定打がこちら。

「しかし、話している言葉は意味が不明で、コミュニケーションが取れない」

え?しゃべれないんじゃなかったの?
念のため英語のソースも確認。

No clues have emerged from the woman herself, who can speak but shows no signs of being able to talk in any intelligible language.

しゃべってるじゃん。
しゃべってるけどこちら側に理解できる人間がいないってことだろ。
おそらく別な少数民族グループだよ。

この舞台になってる村は、ラタナキリ東部のオーヤーダヴ地方。ほとんどベトナムといってもいい場所で、ジャライ族が多く住む地域だと思うんだけど、少し西に行くとクルン族・タンプオン族・ラオス系の村が混在していて、南部にはプノン族、山を越えるとベトナム系の少数民族が割拠してる場所だ。

ちゃんとした通訳つれてこいよ。

まあ無理矢理なにかをこじつけようとするとだね、カンボジアは戦後15年くらいでしょ。日本で言うと昭和30年代から40年代あたりよね。だいたいの町の雰囲気とか生活の様子もそんな感じで共通点あるよね。復興が進んで高度経済成長に乗りつつある時期というか。
そういう時期にこういう話が出てくるってのは、社会学的にいろいろあるんじゃないかなー。時代の複雑化とか不透明さとか不安とか。晴れやかなオリンピックから複雑でグロテスクな大阪万博へ向かってる時期だったり、ウルトラQとか怪奇大作戦とかだったり。カンボジアもいまそんな時代のような気がする。
横井庄一さんは40年代後半だっけ?

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タイ大使館焼き討ち事件

2003年1月に、カンボジアのタイ大使館前でデモを行っていた大学生たちが暴徒化し、タイ大使館内に突入しガソリン撒いて火をつけた事件。
大使館以外にも、在カンボジアのタイ企業や在住タイ人も被害にあって、一時は国交断絶までの大騒ぎになった。

このニュースの約1ヵ月後に自分のカンボジア行きが決まって、おおオレはあの国に行かされるのかーと震えたもんだ。

表向きの発端は、タイの女優が「アンコールワットは元はタイのもの」と発言したらしいとカンボジアのメディアが報じたことで、カンボジア人の愛国心に火がついた、というもの。
実際は、半年後に総選挙を控えた人民党が国民を束ねるためにわざと策略して、それが思いのほか騒ぎが大きくなりすぎたとかなんとか。

当時は、根も葉もない作られた噂でここまでの騒ぎをしちゃうカンボジア人の民度の低さとかも話題になったもんだが。

なんでこんなこと書いてるかというと、あるある大事典の納豆騒動で思い出したから。

Cambodian accessory

なんかよくわからんが、アメリカ方言学会とかいうところが毎年Word of the Yearというのを選んでいるようで、去年2006年のWord of the Yearは

Plutoed

ということらしい。冥王星のplutoが動詞化されて、「降格する」とか「価値をさげる」とかの意味で使われてるとか。
ひでーw ほんとにアメリカじゃそんなこと言ってるんだろうか。
He was plutoed. とか言っちゃうのか。
ちょっと前には、Googleが動詞化してるなんて話もあったね。

で、この他にも、もっとも使える語とか、創造的な語とかいろいろあって、その中のもっともひどい語というのが

Cambodian accessory

カンボジアンアクセサリーってなんかそういうアクセサリーでもアメリカで流行ってのかと思ったら、ちがうね。Most Outrageous、もっともひどいとかあきれたとか許しがたいとかだもん。

アンジェリーナ・ジョリーのことだと気付くと意味がわかる。
つーかひでー。ひどい語ってより、こういうとこで選んじゃうってのがよりひでー。

私もアンジェリーナ・ジョリーはうさんくさいと思ってて、このブログとかでも悪口書いたりもしてるんだけど、どーも日本じゃそういうこと言っていいような雰囲気じゃなくて。
でもこれを見る限り、アメリカとかじゃやっぱりそういう見方されてるのか。ちょっと安心。

一応説明しとくと、トゥームレイダーの撮影でカンボジアと出会ったアンジェリーナ・ジョリーが、カンボジア人の男の子を養子にしたって話。
他にも、何億円もカンボジアに寄付したりで、カンボジアの市民権を授与されてる。
すでにカンボジアに対してかなり大きな影響力を持つようになってて、環境保護といって水力発電計画を中止に追い込んだり、最近は事実上のポルポト派自治区になってるパイリンでなにかをやろうとしてるとか。
今のカンボジアの状況をからめていくと、とっても黒いラインが見えてくるらしい。