久々の新Windowsで、一部ではそれなりに騒ぎにはなっているようだけれども、まあそれなりはそれなりで、特にXPから急いでアップグレードしなきゃならない必要性もみあたらないし、実際、私もすぐにVistaを導入する予定は無し。
ただこのVista発売、カンボジアにとってはかなり画期的で重要な出来事。(ラオスも)
なぜなら、Vistaにはクメール文字フォントが標準装備されているから。(ラオ文字も)
もちろんいまでもWindowsにクメールフォントとかいろんなソフトをインストールして、クメール文字を使えてはいるけど、この
「XPでもフォントとかソフトとかインストールすれば文字を表示できる」
ってのと
「Vistaにはクメールフォントが標準装備されている」
ことの間にはとてつもなく高い段差があるわけで。
日本人には関係ないといっても、「□□□□□」とか化け文字が表示されるのと、読めなくてもクメール文字が表示されるのとでは印象は雲泥の差。
これまでは乱立していた文字コードや入力方法もUNICODEに統一されることで一般へのコンピュータ普及が格段に促進され、いまはカンボジア人同士でも英語でやりとりしてるメールやチャットや掲示板もクメール語になることで爆発的な発展をするだろうし。
クメール語のウェブサイトとかも一気に増えて、瞬く間にカンボジアのITシーンが大変化するんじゃないだろうか。
でも問題は、何百ドルもするソフトが簡単にカンボジアに普及するわけないことと、ただでさえ高スペックマシンを要求するVistaが日本の中古マシンなどが使われているカンボジアのマシンでまともに動くかどうかってこと。前者の問題は、中国とかでクラック版が作られて流入するまでの時間だけの問題なんだけど。
そういえば、途上国向けサブセット廉価版の Windows Vista Starter Edition なんて話があったけどどうなってるんだろう。
しかし重要なのは、「Vistaにはクメールフォントが標準装備されている」ことそのものなので、カンボジアの人たちみんながWindowsVistaを使うようになるのに時間がかかることなんてのはあまり問題じゃないんだよね。
標準が示されたことが重要。とりあえずはXPでその方向に向かえばよろし。