日本語教師募集中

毎日平和なので特に書く日記もない。いいことだ。

いま嫁さんに日本語を教えてるんだけど、
最初のひらがな50音でもう疲れた。

日本語の母音は、あ・い・う・え・お、の5つとか
最初に教えちゃったもんだから、うそつき呼ばわりされてる。
お前は日本語知らないんじゃないか、と。

「あ」と「い」が連続したときに、
「あ・い」とならずに「あい」になるのが納得できないらしい。
しかも、ゆっくり言ったときは「あ・い」になるくせに。

「あ」と「い」と「あい」はすべて別な母音なんだと。
たしかに、クメール語じゃ二重母音があってそうなんだけど。英語もか。

なんだい日本語にも二重母音はあるし、しかも規則が複雑じゃないか、
それならはじめからすべての母音と規則を教えろと。
もう、日本語の母音は5+25種類ってことでいいのか。

これからでてくる長母音の「えい」とか「おう」とかの表記法は
どうやって納得してもらったらいいんだ。
日本語教師の人ってすごいんだなー。

母音の無声化については、たまにそうなるけどそういうもんだ、
ってことで今のところ黙認してもらってる。

パスポート更新

ベトナムから帰ってきて、そのままバッタンバンの実家で正月を過ごして、
正月明けはパスポート更新とビザ延長でプノンペンへ。
やっとおとといシェムリアップに帰ってこれた。

この2~3週間、移動しすぎだ。
もう動かんぞ、しばらく。

パスポートは、在カンボジア日本大使館発行のかっこいい紺。
IC板はさまってるのは初めてだ。
5年の青にしたのは、ただ単に3色揃えたかったから。

ビザは、いつも代理屋さんに頼んでいるんだけど、
今回は直接イミグレに行ってみた。
パスポートが新しくなったので、煩雑なのかな、と思ったから。
イミグレは空港の目の前。
金額は代理屋さんと一緒で、翌日にはできた。交通費高くついたけど。

新しいパスポートに入国スタンプがないので、何か別途スタンプが
ほしいのかと思ったら、別に何もないって。本当かな。

というわけで、まっさらなところに、延長ビザが一枚のみ、
という不思議なパスポートができあがった。

写真は4月20日のプノンペン。もう雨季?

プレイノコール到着

ベトナム名物の生春巻きが食べたかったのに揚げ春巻きがきて奥様はご機嫌斜め。

キャピトルのバスはぐにょんぐにょんでひどかった。よく吐かずにすんだ。

昔と違って国境で乗り換えずにダイレクトでいけるようになったので、
バスに乗ったらパスポート預けて、国境は添乗員が勝手に処理してくれるんだけど、
これがどうも落ち着かない。
面倒でも、イミグレは自分でパスポート持ってスタンプもらったほうがいいよね。

案の定、みんなにパスポート返してバスが走り出したら、
一人のカンボジア人客が「おれのパスポートが返ってこない」とか言い出して、
もうバス内は騒然。
イミグレの電話番号しらないのかとか、他のバス会社に連絡してみろとか。
でもそれでもバスはホーチミンに向けてがんがん進んでいく。
結局どうなったのかは知らない。

バスは20時過ぎにデタム通りに到着。
さて宿をどうしよう、と思ったところでいつもの客引きおばちゃん。
もう面倒くさいから、着いていって泊まることにした。
例の路地の中のゲストハウス。
エアコン、ホットシャワー、無料WiFiで$12。
あんまり綺麗じゃないけど、まあいいか。

夜も遅いし、適当にデタムでご飯食べて今日は終了。

間違って「ユオン」って言ってしまわないように2人で注意。
ここはベトナム、ベトナム。

旅行してると書くことがいっぱいあっていいな。

明日は市内観光。

ベトナム行くよ

いまからキャピトルのバスに乗って、ベトナムはホーチミンまで。
特に理由はないけど、プノンペンまで来たし、正月で暇とれるし、
ちょっと小旅行。

妻は「なんでホーチミンなの、サイゴン行きたい」って言ってるけど。

ほんとは朝発のバスで行きたかったけど、
昨日の午後の時点で、午前初の2便とも満席だった。

午後1時半発で6時間。
っていうと、到着は夜7時過ぎるのか。
ガイドブック系一切なし。
ちゃんと宿みつかるかな。

お久しぶりですプノンペン

プノンペン。
1ヵ月半ぶり。

カンボジアビザの延長と、ベトナム小旅行のためと、
日本大使館に婚姻届出すため、に来た。

日曜日、二十四節季のひとつだかなんかで、墓掃除イベントだというので、
バッタンバンの実家に戻って、
そこに車で来ていたプノンペンのおじさんに乗せてもらってきた。
自家用車だと3時間半で着くんだ、バッタンバンからプノンペン。

twitter情報で、プノンペンのKFCでWiFiサービスが始まったと聞いたので、
さっそくまずはシティモールのKFC。
ほんとに使えた。
しかも速い。1Mbpsくらいいってる。
これでシティーモールは、KFC、LUCKAFE、BB World、T&Coffee
と無料WiFiよりどりみどり。

写真は、韓国ゴールドタワー42の現況。まあまあできてる。

結婚面接

ここ数日、RSSリーダーとかtwitter検索に引っかかるのはこればっか。

カンボジア政府、韓国人男性との国際結婚を禁止

https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-14442320100322

なるほどなるほど、あれを書けってことか。

もう2ヶ月近く前になるか。
カンボジアでの結婚手続きの最後の難関として、警察インタビューがあった。
もう、こういうニュースにもなってるしはっきり書こう、韓国への人身売買を防ぐためだ。

その日、面接会場の内務省人身売買対策部には、
カンボジア女性ばかり6~7人集まっていた。
外国人も面接するって聞いていたのに、ここにいる外国人は私一人。
不思議に思いつつ面接が始まる。

てっきり、私と彼女は別々に面接して、内容が一致するか調べるもんだと思っていたが、
警察の制服の面接官の前に二人一緒に並んで会話スタート。
しかも、同じ部屋で他のカンボジアの女の子も一緒に面接していて内容丸聞こえ。

私たちの面接は、もう面接とはいえない世間話。「君らは何の問題もないよ」と。
業者も通さず、外国人の相手が同席してる時点で、もうパスしたも同然のようだ。
一応、いくつか質問があって、日本の警察と同様の一人称独白体の供述調書が作られた。
あっという間にインタビュー終了。

しかし、周りにいた他のカンボジア女性たちは違っていた。
隣の机にいたのは、18歳くらいのあどけない田舎のカンボジアの女の子。
どうやら韓国人と結婚するためにここに来たらしいが。

「どうして会ったこともない人と結婚を決めたわけ?」「…お互い気に入って」
「その相手はカンボジアに来たことあんの?」「…いいえ」
「じゃあ、どうやって結婚の話まで進んだの」「…電話とかメールとかで」
「へーその韓国人はクメール語しゃべれるんだ」「いいえ」
「あんたは韓国語しゃべれんの?」「…いいえ」
「英語はどれくらい?」「…あまり」
「じゃあ何語で話してたわけ!?」「……クメール語」
「おいおい冗談もいい加減にしてくれ、本当のことを言うまで調書は書かないからな」

ほんとにこんな感じで面接は進んでた。いや、進んでいなかった。

別のテーブルからは、
一日だけカンボジアに来た韓国人と会ったその日に結婚を決めたとか、
親戚が決めた結婚だから私は何もいえないとか、
そんな話ばかり聞こえてきた。

カンボジアの警察といえどさすがはプロ。小娘のでまかせなんか通用しない。
半分くらいの女の子が、まともに面接を続けてもらえない状態。
業者ももうちょっと女の子に入れ知恵すればいいのに、とか思ったりも。

はじめは、こんなインタビューやったところで意味があんの?と思っていたが、
意外ときちんと機能しているのかもしれない。

ただ、ここでインタビュー調書が作られなかった場合、この後どうなるのかは知らない。
事実、このシステムが出来た後でも、業者を通しての韓国人とカンボジア女性の結婚は、
かなり多くの数が成立している。

面接室を出ようとしたときに、入れ替わりに新しく面接に入ってきた女の子が、
ドル紙幣をバッグから取り出すところも見てしまった。

シェムリアップ在住です

ほんとは不本意なんだけどなー、カンボジア好きな日本人が
シェムリアップに住んじゃうのって、ありがちすぎで。

昨日から住んでる。

今日は上のプサー行って、掃除用具とかいろいろ買い揃えてきた。
まだまだいろいろ必要だなー。

この家、すげー涼しいのがすばらしい。
日中、リビングでファンだけでとても快適。

お向かいさんがちょっとした商店で、
さとうきびジュース売ってる。

シェムリアップはいまはNHKワールドプレミアムなんだな。

ClickNetは、室内でまあ、場所を選ぶけど、快調。

やべー、これ、どこにも出かけなくなるな。

住むとこ決めた

決めた。
さっき契約してきた。

場所は、川の東側。ワットボーのちょっと南。
オールドマーケットから橋を渡って、高校通りをまっすぐ行って、
月のにじを過ぎて、アンコールハイスクールの前をちょっと北に入ったところ。

平屋の小さな一軒家で、同じ敷地の裏手には大家の家があって、
大家の二階にはドイツ人女性が住んでる。

日本風っつーか、沖縄風っつーか、なんかいい感じのデザインで、
リビングとベッドルームとキッチンとバスルームだけのこじんまりとした家。
家具は、テーブルとかベッドとかコンロとか冷蔵庫とかテレビとか一通り付き。
寝室にはエアコン付いてて、リビングには天井に大きなファン。
シャワーは水だけだけど、トイレは洋式。

いくつか見て回って、まあ悪くないかなーってところは何箇所かあったけど、
ここはもう、二人で見た瞬間、文句なし。
冷静になるために2日間あれこれ検証して考えたけど、
やっぱりそこで決定。

他にも、彼女のおばさんの家から200mくらいとか、
ClickNetの電波が届いてるとか、
大家が猫を飼ってるとか、
断れない理由が満載。

心配なのは、浸水と停電だけど、大家も近所の人も心配ないっていうから、
まあ大丈夫だと思っていよう。

ちなみに月150ドル。

シェムリアップに住みます

シェムリアップ。
暑い。
3月になったこともあるだろうけど、でも確実にバッタンバンより暑い。

これから数ヶ月住む家を探してる。

まだちょっとしか探し回っていないけど、意外といまのシェムリアップには、
質のいい空き物件があふれているようだ。

不動産屋もいまどきしっかりしてるし、
新しいアンコールマーケットには掲示板があったりするし、
なによりクメール語の「貸家」の看板が読めると便利。

そんなこと言っても、いまんとこの第一候補は、
彼女のシェムリアップ在住のいとこが紹介してくれた物件なんだけどね。

思っていたより早く決まりそう。

三日奉公

親や親戚や友人をアンコールワット観光させて、
昨日、空港から送り出し、ひとまず一仕事おわった。

そして今日、
シェムリアップからバッタンバンに帰ってきた。

結婚後はシェムリアップに住むつもりなんだけど、
なんだか、結婚式の直後は、嫁さんの家に
3日間住み込んで奉公しなければならないというので。

奉公っつっても、寝泊りして、親戚にあいさつ回り
する程度らしいけどね。

それが終わったらまたシェムリアップに行くつもり。
でも住む家を見つけたら、荷物取りにまたこなきゃならない。

いつになったら落ち着けるのか。

結婚式一日目終了

日記なんか書いてる余裕も体力もないけど、記念に残しておく。

カンボジアでの自分の結婚式、第一日目。
朝4時から準備はじめて、まあ、一日中なんだかんだ儀式やって、
暑い中、さんざん汗かいて、やっと21時頃に終わって宿に戻ってきた。

でも、明日の披露宴で客に渡すギフトの包装が済んでなくて、
ついさっき1時にやっとこ終了。

3時間だけ寝たら、また4時起きて第二日目が始まる。

ほんと、手伝ってもらってる友人たちには感謝します。

もうすぐ結婚式だけど

親とか親戚とか友人とかプノンペンで迎えて、ほんのちょっとの
プノンペン観光の後、車で5時間バッタンバンまで来て、
前乗りの友人たちと合流し、彼女の実家でご挨拶などし、
食事なんか摂って、準備もいろいろし、
これからちょっとばかしの仮眠程度をとったら、
さあいよいよ結婚式がはじまってしまう。

twitterに「結婚式なう」とか携帯から書きたい気もするけど、
なんかそれだけは人としてやっちゃいけないような気がするので、やめておく。

式次第は何も把握してないけど、
まあなんとかなるのかな。

伝説のラストアイテムをゲット

インタビューの話書くって言って忘れてた。そのうち。

結婚式まであと2日ってほんとかよ。

さて、いまプノンペン。
今週末の結婚式のために、親と親戚と友人が日本から来るので、
そしてなぜかみんなプノンペン便のため、出迎えに。

そしてタイミング良く、例のおっさんから「すべて完了」のコールが。
正確に言うと、月曜日におっさんに催促&お伺いの電話をしてみたのだが、
中華正月だかなんだか水曜日にならないとわからんと。
そして水曜日に電話したらたぶん明日だとか言われて、
やっと今朝、呼び出しの連絡を受けた。

内務省では、まだ掲示板には名前が挙がってなかったが、
控えの紙を出すと、しばし待たされて、書類を受け取れた。
いままで揃えたすべての書類が返却され、
結婚許可証がバッタンバン州宛と郡宛と地区役場宛に3通。

書類の中には彼女の出生証明の原本とかいろいろ重要書類が満載だけど、
急ぎなのでキャピトル便で送った。
夕方にはバッタンバンに着く。

それを持って彼女は明日、各所を回って結婚の最終手続きをする。

いやーぎりぎり間に合った。
正確には手続き後公示期間が10日くらい必要らしく、間に合ってないんだけど、
おっさんが大丈夫だって言ってたから大丈夫なんだろう。

長かったなーここまで。
これで心置きなく結婚式を挙げることができる。

コンシーファーチャイボンソンサー

中華正月なのでバッタンバンに来てる。
バレンタインデーだから来てるという説もあるが、
実際は結婚式の準備だったりする。

土曜日は、彼女の家にたくさんの親戚が集まってた。
ちょっと中華が入ってる家系らしいというのは聞いていたが、
思いっきり中華正月の儀式をやっていた。
いままで見たことはあったけど、実際に100ドル札を燃やしたのは
はじめてだったので、ちょっとうれしい。

で日曜日はバレンタイン。
日本みたいにお菓子を贈るなんてかわいらしいものではなく、
若者の多くがこの日に処女童貞を捨てる、という恐ろしいことになっている。
たしかに、以前からバレンタインデーは、男が好きな女の子に
花を贈るという日にはなっていたが、こんなに乱れだしたのはここ数年だろう。
テレビでもさかんに、猿みたいにやってないで、家族の愛に感謝する日にしろ、
とCMを流しているが、そんなの誰も聞いちゃいない。

彼女の説によると、乱れだしたのは、とあるひとつの韓国映画の影響だと言う。
本当かどうかは知らない。

久々に腹が立った

安田喜憲ってどこに行ったら会えんの?
ちょっと話がしたいんだけど。

なんかtwitterとかでいろいろ話題になってたから、見てみたら、これ。

「私、カンボジアから今帰ったところで、NHKの衛星放送を海外で体験しました。いつも感じることは、発展途上国の人は毎日毎日一生懸命生きています。そこに日本の若者向けのような、少し砕けたような番組を流されると、非常に違和感があります。日本を尊敬する国々の人は、日本はまじめな国で、きちんとしていると思っています。だから、少し砕けたような番組はもうやめてもらえないかといつも思います。」

「カンボジアで授業をしていると、目をきらきら輝かせて聞いています。その反応と同じように彼らはテレビも見ています。日本の国際放送を見ています。それはそこから何かを吸収したいということです。バラエティーではありません。生きる糧をもらいたいと思って、発展途上国の人はNHKの国際放送を見ているわけです。日本に期待しています。そういうところにバラエティー番組を流されると、はっきり言って日本人でも腹が立ってきます。」

https://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/giji/g1110.html

こいつ、外では澄ました顔してんのかもしれないけど、
心の中で、思いっきりカンボジア人バカにしてるだろ。
カンボジアに来ても、蔑んだ目でしか見てないよな。

途上国の人間は、バラエティ見ちゃいけないんだってよ。
カンボジア人はテレビ見て楽しんじゃいけないんだってよ。

どうしたらこんなに他の国の人間を差別できるの?
どうしたらこんなにカンボジアを見下せるの?

ちょっと、こいつがまたカンボジアに来ることがあるようなら、
教えてください。待ってます。

どうしてカンボジアの結婚手続きが煩雑なのか

ちょっと知ってる話だけメモっておく。
カンボジア人と外国人との結婚が、これほどまでに面倒なのはどうしてなのか。

記憶に新しい、2008年4月、
突然カンボジア政府が、カンボジア人と外国人との結婚申請について、
一律取り扱い停止を発表した。
それまでは、役場でちょっと賄賂を払う必要があったものの、
手続きはとても簡単に済んでいたらしい。
実際、その時からは、ほんとうに結婚手続きができなくなったようだ。

理由は、韓国人との結婚の急激な増加、3年で24倍増の1759件とか。
その中身は、偽装結婚や人身売買の問題。
見合い業者を通しての結婚後、韓国や台湾に渡ったカンボジア女性は、
よくて奴隷扱い、売春を強要されることも少なくないとか。

カンボジア政府の迅速な判断と強攻策は、正しいことだったとは思うが、
とばっちりくらったのはこっち。
実は私たちは、2008年頃に結婚の話を進めようと思っていたのだった。

そして結婚禁止令が解かれたのが、次の年2009年の1月。
カンボジア政府は、煩雑な結婚許可制度を導入して、
人身売買のための偽装結婚を排除しようとしたのが、
現在のシステムだ。

内務省には個人情報たれ流しのリストが貼ってあるので、ちょっとそれを。
この1月に結婚申請の第一ハードルを通過した65組中、
アメリカ 17人
フランス 16人
韓国 13人
カナダ 6人
オーストラリア 6人
ニュージーランド 2人
インドネシア 2人
ベルギー 1人
英国 1人
日本 1人
待ち時間に数えた結果がこれ。

これだけ見ると、韓国人だけ突出してるわけでもないように見えるが、
まあアメリカ人はどこでも多いとして、
フランスは昔植民地支配してた過去があるし、
やっぱり韓国人がちょっと多いような気もする。

そして、アメリカ人やフランス人の中には、
外国人女性とカンボジア人男性のカップルも多い中、
韓国人は全員男性。
日本人はサンプル数が少ないのでなんとも言えないが、
別のインタビュー待ちリストの中に唯一あった私以外の日本人の名前は、
女性の名前だった。

もう1つのリストがあった。
こちらは不許可リスト。申請はしたけど、なんらかの問題、不審点があって、
処理に待ったがかけられているもの。
アメリカ 30人
フランス 29人 に対して、
韓国 47人
たしかに多かった。
なるほど申請が通らないのが多いのか。
カンボジア政府の考えた制度は、ある程度正しく機能しているみたいだ。

このデータに対して、韓国人をどうだというつもりはない。
カンボジアでこういうことになってるよ、
っていうだけ。

次の日記で、もうひとつ面白かった、インタビューの時の話を書こう。

おっさん始動

カンボジアでの結婚手続き、いよいよラストダンジョン内務省攻略へ。
書類は揃った、下調べも充分、宿屋で十分な休息もとった。
なにより、内務省おっさんが仲間に加わっている。

とりあえず、おっさんから連絡があるまでは待機。
内務省に書類が送られる予定のその日の夕方、
おっさんから「まだリストには掲示されていない、もう少し待て」
との連絡が来た。
このリストの確認ですら本来は自分たちで内務省まで毎日確認に
行かなければならないところだった。おっさんのおかげでだいぶ楽。

次の日早朝、おっさんからスクランブル。よしきた。
内務省の門の前でおっさんと待ち合わせ。
おっさんは15分ほど送れて登場したが、一緒に最初の部署まで確認に行くと、
あった、うちらの名前。
65名分のリストの最後のほうに、燦然と輝くたったひとつのチャポンのクメール文字。

そこからは懐かしのジェットコースタードラマのように、次々と話は進んでいく。
彼女だけ呼び出され書類の再確認。
そこでまた新しい複雑そうな申請フォームを渡されたが、おっさんの口利きと賄賂によって、
役人のにいちゃんが全部かわりに書いてくれた。
申請の確認証みたいのもらって、1つ目の部屋終了。

2つ目の部屋におっさんのバイクで構内移動して、
確認証にさらに書き込みとかサインとかもらい、
ちょっと離れた会計窓口で$200払い込み、はんこをもらい、
さっきの部屋に戻って確認証のコピーを受け取って、2つ目終了。
おっさんの誘導もあってすんなり進む。

次はちょっと離れた内務省の人身売買対策部へ。
ここでそれぞれインタビューをうける。
本来ならインタビューの日時も後日リスト掲示で指定されるようだが、
おっさんが予約してくれたようで、待ちに割り込んですぐにインタビュー開始、
一時間ほどで終了。

終わった。

信じられないが一度の出陣で、最後までたどり着いてしまった。
この後、すべての書類は2つ目の部屋に集められ、
1~2週間ほど待つと、完了リストに名前が掲示されるという。

そう、これから何日かかるのかと心配していた内務省攻略が、
おっさんパワーによって、もののみごとに一日で全て済んでしまった。
最後のリストも、おっさんが監視して連絡をくれるという。
ありがとうおっさん。

こうしてラストダンジョンは、チートのような技を使ってクリアできた。

あとはエンディングへ向けて、お使いイベントがあるだけだ。

最後のアイテムを入手するまで、しばらくは休んで傷を癒そう。

$1ラーメン

プノンペンに、1ドルで日本のラーメンが食べられるところがある、
という噂を聞いたので行って食べてきた。

場所は、王宮の裏手のペンシルとかのちょっと南のあたり。
キャピトルからなら充分徒歩圏内。

数種類あるメニューのうち、1ドルなのは謎の味のラーメンひとつ。
あとは、しょうゆ2ドル、つけ麺2.5ドル、とか。そしてライス無料。

とりあえず看板メニューであろう1ドルのラーメンを。

ほんとにラーメンだった。クイティウとかバミーとかじゃないよ。
ちゃんと、ラーメンの香りのする、こしのある麺。
チャーシューもメンマも本物がのってる。
スープは謎だけど、普通に日本のラーメンのスープの味。

聞いてみたら、麺は、自前で原材料を仕入れて、
現地の麺屋にオリジナルの麺を作ってもらってるらしい。

店を回してるスタッフは、日本人と、日本語が上手な若いカンボジア人。
お昼ちょっとすぎに行ったけど、結構客が入ってた。

味はなかなかの高ポイント。まともにおいしかった。かなり満足。
下手な食堂だとクイティウ5000リエルとかが普通な昨今、
これで4000リエルはかなりいけてる。

グルメリポートここまで。

実は、この食堂、「学生食堂」という名前がついてる。
同じ敷地に日本語スクールらしきものがあって、
そこの学生のための学生食堂、兼ビジネス実習の場、ということらしい。
それを一般にも開放してると。
よくみると、客らしきほとんどは、学生っぽい。
店内の張り紙を見ると、学生は3000リエルでラーメンが食えるとか。

へーこんな日本語学校あったのかー、と思いつつも、
なんかひっかかる点がいくつか。

どうも、単純な日本語学校ではなく、ビジネス実践スクールとかいうらしい。

働いている学生のあいさつの声がやたらでかすぎ、はきはきしすぎ。
いや、商売であいさつがしっかりしてるのはいいことだけど、
大げさすぎる挨拶というのは、なんかくさい。

学生も、サポートしてた日本人スタッフも、ほぼ全員、学校のTシャツを着てるのだが、
書いてあるキャッチコピーが、夢をうんぬんとか、やたらくさい。

これ、あれだな、あれ。
自己啓発セミナーだろ。

自己啓発セミナーっていうと、まだ世間ではピンと来ない人も多いかもしれないが、
要は、宗教色の薄いカルト新興宗教だ。

調べてみればドンピシャ。結構有名な、やっぱりアレだった。
名前が一致しなかっただけで、知ってるわ、これ。
話題にもなったし、ネットでも被害報告がたくさん出てくる。

カンボジアにもこういうの来てるのねー。
カンボジア人集めて何をしたいのかなー。
まあ、ラーメンは美味しかったから、お布施しにまたいくけど。

微妙な内容なので、店の名前や、組織の名称は伏せとく。
わかってもコメントにダイレクトに書かないでね。

内務省職員が仲間に加わった!

カンボジアでの結婚手続きの内務省攻略。

外務省で疲れ果ててた所に、内務省での煩雑な手続きを聞いて、もうげんなり。
はじめは、1週間もあれば全部終わるだろうと踏んで2人でプノンペンにきたけど、
もうすでに2週間以上経過。
できれば早いとこ彼女は実家に戻って、衣装合わせとか、
いろいろ式の準備をしなければならないので、
これ以上いつまでもプノンペンに留まっているわけにもいかない。

そんな折、外務省へ書類受け取りに行った帰り足で、
内務省で働いている、というおっさんに声をかけられる。
「どうだ、50ドルで手伝ってやるぞ」と。

ラッキーだ!神様が出会わせてくれたんだ!と舞い上がる彼女を、
いやいや、これフィリピン人の妹が日本にいてトランプやるのと一緒だから、
と諭すも、ほんとに50ドルですんなりいくのなら、もう頼むしかないかなー、
と疲れきった頭がいけない思考に。
こういうパターンで旅行者はだまされる。

とりあえず、連絡先を聞いておいたおっさんをカフェに呼び出して、
ほんとのところどうなのか聞いてみる。

おっさんは公務員だから、月給50ドルなんだと。
少しでも小遣いを稼がないと家族を養えないんだと。
内務省での結婚手続きは詳しく知ってるから、任せてくれたら、
おそらく一日ですべて終わらせてやる、と。

話してみたところ、どうもおっさんは、純粋に金を稼ぎたいだけらしい。
いろいろ質問してもちゃんと返って来るし、
前に内務省偵察した時の内容と完全に一致するし、
これ頼んでみてもいいかもね、という結論に。

これで騙されたとしても身包みはがされるわけじゃないし、
50ドルくらい賭けてみてもいいかな、と。
少なくとも何かしら状況は進むだろうし、
おっさんは後払いでいいと言ってるし。

さあ、 ぼろいドリームIIに乗った内務省職員というおっさんを味方にして、
吉と出るか凶と出るか。

ちなみに、フィリピン人にトランプ誘われたら、100%詐欺だから。