どうしてカンボジアの結婚手続きが煩雑なのか

ちょっと知ってる話だけメモっておく。
カンボジア人と外国人との結婚が、これほどまでに面倒なのはどうしてなのか。

記憶に新しい、2008年4月、
突然カンボジア政府が、カンボジア人と外国人との結婚申請について、
一律取り扱い停止を発表した。
それまでは、役場でちょっと賄賂を払う必要があったものの、
手続きはとても簡単に済んでいたらしい。
実際、その時からは、ほんとうに結婚手続きができなくなったようだ。

理由は、韓国人との結婚の急激な増加、3年で24倍増の1759件とか。
その中身は、偽装結婚や人身売買の問題。
見合い業者を通しての結婚後、韓国や台湾に渡ったカンボジア女性は、
よくて奴隷扱い、売春を強要されることも少なくないとか。

カンボジア政府の迅速な判断と強攻策は、正しいことだったとは思うが、
とばっちりくらったのはこっち。
実は私たちは、2008年頃に結婚の話を進めようと思っていたのだった。

そして結婚禁止令が解かれたのが、次の年2009年の1月。
カンボジア政府は、煩雑な結婚許可制度を導入して、
人身売買のための偽装結婚を排除しようとしたのが、
現在のシステムだ。

内務省には個人情報たれ流しのリストが貼ってあるので、ちょっとそれを。
この1月に結婚申請の第一ハードルを通過した65組中、
アメリカ 17人
フランス 16人
韓国 13人
カナダ 6人
オーストラリア 6人
ニュージーランド 2人
インドネシア 2人
ベルギー 1人
英国 1人
日本 1人
待ち時間に数えた結果がこれ。

これだけ見ると、韓国人だけ突出してるわけでもないように見えるが、
まあアメリカ人はどこでも多いとして、
フランスは昔植民地支配してた過去があるし、
やっぱり韓国人がちょっと多いような気もする。

そして、アメリカ人やフランス人の中には、
外国人女性とカンボジア人男性のカップルも多い中、
韓国人は全員男性。
日本人はサンプル数が少ないのでなんとも言えないが、
別のインタビュー待ちリストの中に唯一あった私以外の日本人の名前は、
女性の名前だった。

もう1つのリストがあった。
こちらは不許可リスト。申請はしたけど、なんらかの問題、不審点があって、
処理に待ったがかけられているもの。
アメリカ 30人
フランス 29人 に対して、
韓国 47人
たしかに多かった。
なるほど申請が通らないのが多いのか。
カンボジア政府の考えた制度は、ある程度正しく機能しているみたいだ。

このデータに対して、韓国人をどうだというつもりはない。
カンボジアでこういうことになってるよ、
っていうだけ。

次の日記で、もうひとつ面白かった、インタビューの時の話を書こう。

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