伝説のラストアイテムをゲット

インタビューの話書くって言って忘れてた。そのうち。

結婚式まであと2日ってほんとかよ。

さて、いまプノンペン。
今週末の結婚式のために、親と親戚と友人が日本から来るので、
そしてなぜかみんなプノンペン便のため、出迎えに。

そしてタイミング良く、例のおっさんから「すべて完了」のコールが。
正確に言うと、月曜日におっさんに催促&お伺いの電話をしてみたのだが、
中華正月だかなんだか水曜日にならないとわからんと。
そして水曜日に電話したらたぶん明日だとか言われて、
やっと今朝、呼び出しの連絡を受けた。

内務省では、まだ掲示板には名前が挙がってなかったが、
控えの紙を出すと、しばし待たされて、書類を受け取れた。
いままで揃えたすべての書類が返却され、
結婚許可証がバッタンバン州宛と郡宛と地区役場宛に3通。

書類の中には彼女の出生証明の原本とかいろいろ重要書類が満載だけど、
急ぎなのでキャピトル便で送った。
夕方にはバッタンバンに着く。

それを持って彼女は明日、各所を回って結婚の最終手続きをする。

いやーぎりぎり間に合った。
正確には手続き後公示期間が10日くらい必要らしく、間に合ってないんだけど、
おっさんが大丈夫だって言ってたから大丈夫なんだろう。

長かったなーここまで。
これで心置きなく結婚式を挙げることができる。

コンシーファーチャイボンソンサー

中華正月なのでバッタンバンに来てる。
バレンタインデーだから来てるという説もあるが、
実際は結婚式の準備だったりする。

土曜日は、彼女の家にたくさんの親戚が集まってた。
ちょっと中華が入ってる家系らしいというのは聞いていたが、
思いっきり中華正月の儀式をやっていた。
いままで見たことはあったけど、実際に100ドル札を燃やしたのは
はじめてだったので、ちょっとうれしい。

で日曜日はバレンタイン。
日本みたいにお菓子を贈るなんてかわいらしいものではなく、
若者の多くがこの日に処女童貞を捨てる、という恐ろしいことになっている。
たしかに、以前からバレンタインデーは、男が好きな女の子に
花を贈るという日にはなっていたが、こんなに乱れだしたのはここ数年だろう。
テレビでもさかんに、猿みたいにやってないで、家族の愛に感謝する日にしろ、
とCMを流しているが、そんなの誰も聞いちゃいない。

彼女の説によると、乱れだしたのは、とあるひとつの韓国映画の影響だと言う。
本当かどうかは知らない。

久々に腹が立った

安田喜憲ってどこに行ったら会えんの?
ちょっと話がしたいんだけど。

なんかtwitterとかでいろいろ話題になってたから、見てみたら、これ。

「私、カンボジアから今帰ったところで、NHKの衛星放送を海外で体験しました。いつも感じることは、発展途上国の人は毎日毎日一生懸命生きています。そこに日本の若者向けのような、少し砕けたような番組を流されると、非常に違和感があります。日本を尊敬する国々の人は、日本はまじめな国で、きちんとしていると思っています。だから、少し砕けたような番組はもうやめてもらえないかといつも思います。」

「カンボジアで授業をしていると、目をきらきら輝かせて聞いています。その反応と同じように彼らはテレビも見ています。日本の国際放送を見ています。それはそこから何かを吸収したいということです。バラエティーではありません。生きる糧をもらいたいと思って、発展途上国の人はNHKの国際放送を見ているわけです。日本に期待しています。そういうところにバラエティー番組を流されると、はっきり言って日本人でも腹が立ってきます。」

https://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/giji/g1110.html

こいつ、外では澄ました顔してんのかもしれないけど、
心の中で、思いっきりカンボジア人バカにしてるだろ。
カンボジアに来ても、蔑んだ目でしか見てないよな。

途上国の人間は、バラエティ見ちゃいけないんだってよ。
カンボジア人はテレビ見て楽しんじゃいけないんだってよ。

どうしたらこんなに他の国の人間を差別できるの?
どうしたらこんなにカンボジアを見下せるの?

ちょっと、こいつがまたカンボジアに来ることがあるようなら、
教えてください。待ってます。

どうしてカンボジアの結婚手続きが煩雑なのか

ちょっと知ってる話だけメモっておく。
カンボジア人と外国人との結婚が、これほどまでに面倒なのはどうしてなのか。

記憶に新しい、2008年4月、
突然カンボジア政府が、カンボジア人と外国人との結婚申請について、
一律取り扱い停止を発表した。
それまでは、役場でちょっと賄賂を払う必要があったものの、
手続きはとても簡単に済んでいたらしい。
実際、その時からは、ほんとうに結婚手続きができなくなったようだ。

理由は、韓国人との結婚の急激な増加、3年で24倍増の1759件とか。
その中身は、偽装結婚や人身売買の問題。
見合い業者を通しての結婚後、韓国や台湾に渡ったカンボジア女性は、
よくて奴隷扱い、売春を強要されることも少なくないとか。

カンボジア政府の迅速な判断と強攻策は、正しいことだったとは思うが、
とばっちりくらったのはこっち。
実は私たちは、2008年頃に結婚の話を進めようと思っていたのだった。

そして結婚禁止令が解かれたのが、次の年2009年の1月。
カンボジア政府は、煩雑な結婚許可制度を導入して、
人身売買のための偽装結婚を排除しようとしたのが、
現在のシステムだ。

内務省には個人情報たれ流しのリストが貼ってあるので、ちょっとそれを。
この1月に結婚申請の第一ハードルを通過した65組中、
アメリカ 17人
フランス 16人
韓国 13人
カナダ 6人
オーストラリア 6人
ニュージーランド 2人
インドネシア 2人
ベルギー 1人
英国 1人
日本 1人
待ち時間に数えた結果がこれ。

これだけ見ると、韓国人だけ突出してるわけでもないように見えるが、
まあアメリカ人はどこでも多いとして、
フランスは昔植民地支配してた過去があるし、
やっぱり韓国人がちょっと多いような気もする。

そして、アメリカ人やフランス人の中には、
外国人女性とカンボジア人男性のカップルも多い中、
韓国人は全員男性。
日本人はサンプル数が少ないのでなんとも言えないが、
別のインタビュー待ちリストの中に唯一あった私以外の日本人の名前は、
女性の名前だった。

もう1つのリストがあった。
こちらは不許可リスト。申請はしたけど、なんらかの問題、不審点があって、
処理に待ったがかけられているもの。
アメリカ 30人
フランス 29人 に対して、
韓国 47人
たしかに多かった。
なるほど申請が通らないのが多いのか。
カンボジア政府の考えた制度は、ある程度正しく機能しているみたいだ。

このデータに対して、韓国人をどうだというつもりはない。
カンボジアでこういうことになってるよ、
っていうだけ。

次の日記で、もうひとつ面白かった、インタビューの時の話を書こう。

おっさん始動

カンボジアでの結婚手続き、いよいよラストダンジョン内務省攻略へ。
書類は揃った、下調べも充分、宿屋で十分な休息もとった。
なにより、内務省おっさんが仲間に加わっている。

とりあえず、おっさんから連絡があるまでは待機。
内務省に書類が送られる予定のその日の夕方、
おっさんから「まだリストには掲示されていない、もう少し待て」
との連絡が来た。
このリストの確認ですら本来は自分たちで内務省まで毎日確認に
行かなければならないところだった。おっさんのおかげでだいぶ楽。

次の日早朝、おっさんからスクランブル。よしきた。
内務省の門の前でおっさんと待ち合わせ。
おっさんは15分ほど送れて登場したが、一緒に最初の部署まで確認に行くと、
あった、うちらの名前。
65名分のリストの最後のほうに、燦然と輝くたったひとつのチャポンのクメール文字。

そこからは懐かしのジェットコースタードラマのように、次々と話は進んでいく。
彼女だけ呼び出され書類の再確認。
そこでまた新しい複雑そうな申請フォームを渡されたが、おっさんの口利きと賄賂によって、
役人のにいちゃんが全部かわりに書いてくれた。
申請の確認証みたいのもらって、1つ目の部屋終了。

2つ目の部屋におっさんのバイクで構内移動して、
確認証にさらに書き込みとかサインとかもらい、
ちょっと離れた会計窓口で$200払い込み、はんこをもらい、
さっきの部屋に戻って確認証のコピーを受け取って、2つ目終了。
おっさんの誘導もあってすんなり進む。

次はちょっと離れた内務省の人身売買対策部へ。
ここでそれぞれインタビューをうける。
本来ならインタビューの日時も後日リスト掲示で指定されるようだが、
おっさんが予約してくれたようで、待ちに割り込んですぐにインタビュー開始、
一時間ほどで終了。

終わった。

信じられないが一度の出陣で、最後までたどり着いてしまった。
この後、すべての書類は2つ目の部屋に集められ、
1~2週間ほど待つと、完了リストに名前が掲示されるという。

そう、これから何日かかるのかと心配していた内務省攻略が、
おっさんパワーによって、もののみごとに一日で全て済んでしまった。
最後のリストも、おっさんが監視して連絡をくれるという。
ありがとうおっさん。

こうしてラストダンジョンは、チートのような技を使ってクリアできた。

あとはエンディングへ向けて、お使いイベントがあるだけだ。

最後のアイテムを入手するまで、しばらくは休んで傷を癒そう。

Penny Lane

このカフェ、BGMがBTSのGreen Musicだ。カンボジアなのにバンコクにいる気分。エアコン効いてて、WiFi無料で、紅茶と大きなサンドイッチで$3は安い。Penny Lane. キャピトルからちょっと南に行ったところ。プノンペンね。

$1ラーメン

プノンペンに、1ドルで日本のラーメンが食べられるところがある、
という噂を聞いたので行って食べてきた。

場所は、王宮の裏手のペンシルとかのちょっと南のあたり。
キャピトルからなら充分徒歩圏内。

数種類あるメニューのうち、1ドルなのは謎の味のラーメンひとつ。
あとは、しょうゆ2ドル、つけ麺2.5ドル、とか。そしてライス無料。

とりあえず看板メニューであろう1ドルのラーメンを。

ほんとにラーメンだった。クイティウとかバミーとかじゃないよ。
ちゃんと、ラーメンの香りのする、こしのある麺。
チャーシューもメンマも本物がのってる。
スープは謎だけど、普通に日本のラーメンのスープの味。

聞いてみたら、麺は、自前で原材料を仕入れて、
現地の麺屋にオリジナルの麺を作ってもらってるらしい。

店を回してるスタッフは、日本人と、日本語が上手な若いカンボジア人。
お昼ちょっとすぎに行ったけど、結構客が入ってた。

味はなかなかの高ポイント。まともにおいしかった。かなり満足。
下手な食堂だとクイティウ5000リエルとかが普通な昨今、
これで4000リエルはかなりいけてる。

グルメリポートここまで。

実は、この食堂、「学生食堂」という名前がついてる。
同じ敷地に日本語スクールらしきものがあって、
そこの学生のための学生食堂、兼ビジネス実習の場、ということらしい。
それを一般にも開放してると。
よくみると、客らしきほとんどは、学生っぽい。
店内の張り紙を見ると、学生は3000リエルでラーメンが食えるとか。

へーこんな日本語学校あったのかー、と思いつつも、
なんかひっかかる点がいくつか。

どうも、単純な日本語学校ではなく、ビジネス実践スクールとかいうらしい。

働いている学生のあいさつの声がやたらでかすぎ、はきはきしすぎ。
いや、商売であいさつがしっかりしてるのはいいことだけど、
大げさすぎる挨拶というのは、なんかくさい。

学生も、サポートしてた日本人スタッフも、ほぼ全員、学校のTシャツを着てるのだが、
書いてあるキャッチコピーが、夢をうんぬんとか、やたらくさい。

これ、あれだな、あれ。
自己啓発セミナーだろ。

自己啓発セミナーっていうと、まだ世間ではピンと来ない人も多いかもしれないが、
要は、宗教色の薄いカルト新興宗教だ。

調べてみればドンピシャ。結構有名な、やっぱりアレだった。
名前が一致しなかっただけで、知ってるわ、これ。
話題にもなったし、ネットでも被害報告がたくさん出てくる。

カンボジアにもこういうの来てるのねー。
カンボジア人集めて何をしたいのかなー。
まあ、ラーメンは美味しかったから、お布施しにまたいくけど。

微妙な内容なので、店の名前や、組織の名称は伏せとく。
わかってもコメントにダイレクトに書かないでね。

内務省職員が仲間に加わった!

カンボジアでの結婚手続きの内務省攻略。

外務省で疲れ果ててた所に、内務省での煩雑な手続きを聞いて、もうげんなり。
はじめは、1週間もあれば全部終わるだろうと踏んで2人でプノンペンにきたけど、
もうすでに2週間以上経過。
できれば早いとこ彼女は実家に戻って、衣装合わせとか、
いろいろ式の準備をしなければならないので、
これ以上いつまでもプノンペンに留まっているわけにもいかない。

そんな折、外務省へ書類受け取りに行った帰り足で、
内務省で働いている、というおっさんに声をかけられる。
「どうだ、50ドルで手伝ってやるぞ」と。

ラッキーだ!神様が出会わせてくれたんだ!と舞い上がる彼女を、
いやいや、これフィリピン人の妹が日本にいてトランプやるのと一緒だから、
と諭すも、ほんとに50ドルですんなりいくのなら、もう頼むしかないかなー、
と疲れきった頭がいけない思考に。
こういうパターンで旅行者はだまされる。

とりあえず、連絡先を聞いておいたおっさんをカフェに呼び出して、
ほんとのところどうなのか聞いてみる。

おっさんは公務員だから、月給50ドルなんだと。
少しでも小遣いを稼がないと家族を養えないんだと。
内務省での結婚手続きは詳しく知ってるから、任せてくれたら、
おそらく一日ですべて終わらせてやる、と。

話してみたところ、どうもおっさんは、純粋に金を稼ぎたいだけらしい。
いろいろ質問してもちゃんと返って来るし、
前に内務省偵察した時の内容と完全に一致するし、
これ頼んでみてもいいかもね、という結論に。

これで騙されたとしても身包みはがされるわけじゃないし、
50ドルくらい賭けてみてもいいかな、と。
少なくとも何かしら状況は進むだろうし、
おっさんは後払いでいいと言ってるし。

さあ、 ぼろいドリームIIに乗った内務省職員というおっさんを味方にして、
吉と出るか凶と出るか。

ちなみに、フィリピン人にトランプ誘われたら、100%詐欺だから。

ラストダンジョン内務省

カンボジアでの結婚手続き、残すは最後の砦、
Ministry of Interior
カンボジア内務省。

外務省でやっとのこと中ボスを倒して、約束の期日のさらに1日半後に、
「内務省へのレター」を手に入れた。
これが無いと内務省で相手にしてくれないし、
そもそも我々の書類は、外務省から自動的に内務省に送られるので、
とにかく外務省の仕事を待つしかなかった。

待っている間に、質問を名目に、内務省に偵察に行ってみた。
内務省の場所は、日本大使館の斜め向かい。
外務省だけで6往復くらいしたわけだから、これからここまで
何度もこなきゃならないのかと思うと、気が遠くなる。

日本大使館からもらった資料には、簡単に、
「内務省に書類が送られ5営業日で完了」みたいに書いてあったが、
内務省内あちこち聞き回って丸一日かけて調査した結果、

外務省から送られてきた書類を再チェックする部署があって、
チェック済みのカップルは掲示板のリストに名前とか掲示されるので、
その掲示板を監視して名前を見つけることができたら、
また別な用紙をもらって複雑な書き込みをして提出すると、
受領書がもらえるので、それを持って別の棟の結婚担当部署へ行って、
またなんか書類用意してもらって、それ持って会計窓口行って、
200ドル払って判子をもらって、結婚担当部署に戻って確認してもらったら、
今後は近くの別な敷地にある新しい内務省に行って、
そこの人身売買対策部で、警察から2人別々に面接を受けて、
面接をパスすると調書を書いてもらってそれに親指の指紋を押して、
そこから2~3週間待つと、結婚担当部署の外の掲示板に、
名前が掲載されるので、そしたら見事、
「結婚許可証」
がもらえる。
ということだった。

もうやだ、この国。

CityMallとSovannaなぜ差がついたか…慢心、環境の違い

いや、ショッピングセンター自体は、どちらもまあまあの人手で、
それぞれ一長一短あって、どっちも魅力的なんだけど。

問題は、回転しゃぶすし屋。

ソヴァンナのは、SACU Sushi。いまだに読み方わからない。
ソヴァンナができてちょっとたってからオープンした店で、
カンボジアの回転しゃぶしゃぶ&すしとしては先駆者。
2度ほど行ったことあるが、まあしゃぶしゃぶ、というか鍋は、
具の種類は及第点として、もう鮮度がひどい。残飯みたい。
すしはもうほんとに最低、すしじゃない、変な海苔巻きみたいなものが
ほんの2~3種類たまに流れてるだけ。
ドリンクも、薄いオレンジジュースと水しかない。
店は狭くて、説明できないくらいアホなレイアウト。
ハエもたくさん飛んでて、ベルトコンベアの角にハエとり棒が置いてある。
そんで最近8ドル以上に値上げした。

最近、いつのまにかできてたCityMallのが、
Shabu Shabu & Sushi buffet
ずっと行ってみたいと思ってて、昨日、外務省の手続きが終わった記念に
行ってきた。

店内はとても広い、ベルトコンベアが3ラインあって、どれもフル稼動。
流れてる肉の種類が豊富で、みんな新鮮。
野菜もたくさん、きのこだけで5種類もある。
スープは、ノーマル、とんこつ、トムヤムの3種類から選べる。
寿司もちゃんとにぎりが数種類流れてる。
飲み物は、コーラ、ファンタ、7UP、オレンジ、ストロベリー、グレープ。
ハイネケンもあったけど、それも飲み放題なのか、別料金なのかは不明。
アイスクリームも3種類、フルーツもスイカとパイナップル。
流れてないサイド料理も、本場タイより豊富で、海老天とかソムタムっぽいのとか。
料金は大人7ドル80。

満足だった、またいく。

Googleの言語設定 ザパニーズ

なんかの冗談かと思って、Googleの言語設定をカンボジア語にしてみたら、ほんとに ហ្សាប៉ឺនីស្ស (ប្រទេស ហ្សឺភែន) ザパニーズで笑った。カンボジアの知人何人かに聞いてみたけど全員、そんな表記見たことないって。

外務省はナーガの裏

いよいよカンボジアでの結婚手続きも大詰めへ。

すべての書類を持って外務省へ。クロスオン カー ボールテ。
外務省には以前も行った事があるから場所は覚えてる。
結婚申請書をもらいに行った時だ。もう半年ほど前になる。
ナーガの裏手、新しい国会議事堂の隣だ。
ちなみに目の前の道路の名前は、フンセン通り。

もうここからは彼女を前衛にすえて全部まかせる。
外国人が交渉するよりカンボジア人同士のほうがスムーズなはず。

まずは、入り口すぐそばの、管理室みたいなところへ通される。
申込書をもらいにきた時はこんなところには来なかったはず。
いきなり、ずるがしこそうな役人に、
「400ドルだけど」
と攻撃をくらう。
しばし応戦。日本大使館は払うなと言っている、などと嘘をついてみる。

10分くらいであっさり攻略、だったら違う部署へ行け、と。
ほらね、ここはただの金せびりだ。
ほんとうの結婚手続き窓口へ誘導してもらう。
申込書をもらった向かい側の部屋。

その部屋にいたのは、いかにも偉そうな、
ジャーナリスト大谷昭宏にそっくりのボス。
物腰はやわらかいが、しかしここでも、
「400ドルだね」
とさっきと変わらない攻撃。
書類もまったく問題ないし、3日待つだけで処理も終わる。
でも400ドル。
金額の根拠を聞いてみても、あちこちの部署に配分するから、
それでも自分は10ドルくらいしか残らないとかなんとか。

新しい結婚制度できちんと金が必要ないように決まったはずですよね、
という応戦にも、
規則はただの規則、現実は現実、ここはカンボジアだ、と。
金を払わないなら払わないでもいいけど、
誰も手続きを進めないだろうねー、と。

体勢を整えるため一時退却などしながら、
実際の戦いは、3日に渡ったわけだが、
結局、彼女の父親の「いいからもう払いなさい」と一言で戦闘終了。
値下げ交渉は一切応じてもらえなかった。
まあ、かつては1000ドルとも1500ドルとも言われてたわけだし、
いまでもエージェントを通したら1500ドルはかかるわけだから、
それにくらべたら。

金は私がすでに渡した結納金のなかから支払われることに。
まあ、私自身には別にダメージはないわけだ。
彼女家側では金がかかることははじめから想定済みだし。

このあと内務省に行くわけだが、
そこでも金が必要なことはわかっている。

さあ、最終的にいくらで結婚できるのか。

ラブレターfrom大使館

カンボジアでの結婚に必要な書類、私、外国人が必要なものは、
ひとつを残してすべて揃った。

最後のひとつは、大使館からのレター。

これを入手するには、まず他の書類をすべて揃えないともらえない。
しかし、揃えてしまって大使館を訪れれば、その場でもらえるアイテムだ。

私一人で十分なはずだが、なんとなく2人で大使館の領事部へ。
ちょっと待たされたけど、別室で書類を確認してもらって、
もうほんとにすぐにその場で、かっこいい質のいい紙のレターを頂けた。

ついでに、ラスボスの攻略法とか聞いてみる。
やっぱり制度の整った今でも、そこそこの金額を要求されるようだ。
対応してくれた領事の方は、カンボジアだから仕方ないんですよねと前置きして、
良くない事なのできっぱり断ってもらって、
困ったらどうぞ大使館に電話して下さい、いくらでも強気に対応します、
と言ってくれた。
カンボジアだからしょうがないんですけど、と何度もいいつつ。

まあ、翻訳すると、払ってください、ってことか。
日本大使館としては正しい回答だろうな。

さて、残すラストダンジョンの予習を。
最後の対戦は3つのパートに大きく分かれている。
外国人の書類をチェックする外務省、
それを受けて結婚許可証を発行する内務省、
許可証を元に婚姻を受理し結婚証明書を発行するバッタンバン役場。
それぞれ数日から数週間を要するようだ。

式まであと1ヶ月。

中ボス カルメッテ

まだ揃ってない結婚のための必要書類のひとつ、
健康診断の証明書
をとるためにカルメッテ病院にいくことにした。

保健省にいけばチート技で検査なしの証明書が買えることがわかっているが、
やっぱり多少手間と金がかかってもちゃんと検査しようということに。

外国人の多いSOS病院にも以前問い合わせたが、
必要ない検査までてんこもりでおすすめされたので、
大使館に質問した時名前の挙がったカルメッテに決定。

とりあえずおきまりのたらいまわしであちこち右往左往。
たどりついた担当の部屋では、ちゃんと外国人の結婚の必要書類を認識していて、
案外簡単にそしてシステマチックに解決。

数種類の血液検査とレントゲンで、
外国人$74、カンボジア人$35。
まあ、そんなもんかね。

その場で申し込んで、会計で金払って、採血室にいって2本血を採って、
レントゲン室で胸を撮影して、担当部屋に戻ってその日は終了。

2日後、また採血室行って結果をもらって、レントゲン室で結果をもらって、
担当部屋に持っていって証明書をつくってもらう。

が、ここにきてなぜかの$5要求。
いま忙しいから特急料金だってよ。ほらきたカンボジア。

ちなみに初日にも、ちょっと金くれたら結果に問題あってもいい結果で書いてやるとか、
なんだかわからないけど部屋のみんなにクイティウ買ってきてくれとか、
やっぱりカンボジアなことを言われてた。

まあ、なんたらに従えで、$5くらいなら払うことに。

ということで、健康診断証明書は無事2人分ゲット。

次は日本大使館に行ってレターを取得。
これは戦闘イベントじゃなくて、アイテム揃ってればすんなりいけるっぽい。

カフェセンチメン

プノンペン モニヴォン通りのカフェセンチメン。WiFiの速度は合格点だが、接続が不安定でいらいらする。シェークはおいしい。

婚約式

今回カンボジアに戻ったら、すぐに婚約式をやるよ、って聞いてはいたものの、
私も彼女も、ちょっとした食事会程度のものを家でやるのかと思っていたので、
結構盛大でびっくり。

カンボジア人同士の場合でも、いまどきこんなにしっかり婚約式をやるのは
少ないよ、とのこと。

朝7時に彼女の実家に行って、準備して、
9時から屋内で式開始、10時半ころ終了、
親戚のみなさんは庭で食事&飲み会開始、
私たち2人はそのまま写真撮影、お色直しして1時間ほど。
その後パーティに混ざって、
酔っ払ったおじさん連中が全員撤収したのが午後1時。

新郎側は私一人、新婦側は父方親戚を中心に30人ほど集合。
司会進行のプロのおっさん、カメラマン、
メイク屋のお姉ちゃん、ヘア担当兄ちゃん、スタイリストおかまさん、
パーティ会場設営5人ほど、料理のおばちゃん3人。

式はまず、本人たち抜きでスタート。
司会進行が祝詞みたいな言葉とともに、彼女の父親と問答。
彼女の両親と、新郎の両親にみたてた親戚のご夫婦で、結納の品の交換。
その後、私が入場、双方の両親に3度の合掌して挨拶。
新婦入場して、同じく挨拶。
2人で並んで、祝詞、指輪交換、枕の上でみなさんに赤い糸を結んでもらう。
こんな感じで1時間ちょっと。

座った状態で枕に腕をおいて体勢をキープするのは意外ときつい。
膝と腰がやられる。
結婚式はこれの何倍も儀式があるようで、ちょっと憂鬱。

これ全部でいくらかかってるんだろうなー、金は彼女の親持ちだからわからん。

ということでいま、私の右手首には赤い糸が10本ほど結ばれている。
これいつまでつけてなきゃならないんだっけ。

バッタンバンでホテル探し

今日、婚約式だった。
いま手元に写真がなくてアップできないので、
後で写真を交えて詳しい式の内容を書こう。

来月、招待客を迎えなくてはならないので、
いいホテルを探すために、いつものロイヤルと違うところに泊まってみようかと。
ロイヤルは悪くないんだけど、なんか雰囲気がちょっとぱっとしない。
テオは古すぎていかんし。

川の反対側のスプリングパークにお試し宿泊。
コールドナイトの近く。
エアコンで$11、ファンなら$6。ロイヤルとほぼ同じ金額で、
建物は新しくて綺麗。ちゃんとホテルって感じだし。
かなりおすすめだ、これなら知人も泊められる。

そしてなによりWiFiが飛んでる。もちろんネット無料。

中央のプサーナッからちょっと離れるのが難点かなとも思ったが、
この周辺も意外と最近栄えてるようだ。
すぐ目の前にいくつかレストランも並んでるし、問題ない。

明日からプノンペン。

カンボジア人との結婚手続き手順

まず、プノンペンの外務省に行って、
外国人のための婚姻申請書をもらってくるところからはじまる。
外務省はフンセン通りにある。川近くのナーガのもっと南のほう。
あの辺の新開発地区に、フンセン通りって名前がつけられてるんだけど、
誰も知らなくてかなり迷った。

婚姻申請書と一緒に提出の必要な書類を用意する。

●婚姻用件具備証明書
その人が独身なのかどうか役所で証明書を出してくれる。
外国人との結婚の際にたいてい必要。
でも、カンボジアの場合は、日本の役場で出してもらう日本語の証明書
では不十分で、在プノンペン日本大使館で英文のものを作ることに。
大使館に戸籍抄本を提出する必要あり、それは日本で準備。

●犯罪経歴証明書
警察で出してくれる、その人の過去の犯罪歴の証明書。
ビザとか取るのに必要な国はけっこうあるみたい。留学ビザとか。
カンボジアの場合はビザ申請に必要とはされないので、
警察で門前払いされた。カンボジアに対しては発行できませんよ、と。
仕方ないので、東京の外務省に問い合わせて、
カンボジアでの結婚に必要であることを説明して証拠の書類送って、
警察庁に働きかけてもらって、やっと福島県警で出してもらえることに。
頼んでから2ヶ月以上かかった。

●在職証明と給与証明
普通なら職場に問い合わせれば出してもらえるんだろうけど、
自分が経営者なので、適当に書いて会社のはんこ押して終わり。

●健康診断証明書
要は必要なのはHIVキャリアじゃないかの証明書。
前に日記で書いたとおり、金を払えば検査なしで作ってもらえる。
でもさすがにそれじゃ良心があれなので、
ちゃんとカルメッテにでも行って検査してもらう予定。
ちなみに日本の保健所でも一応ちゃんと検査してきた。

●パスポートのコピーと有効なビザのコピー

以上、5点、まず外国人側が用意する。
カンボジア人側は、
○健康診断証明書
○出生証明書
○住民登録証
とか、そのくらい。

この辺まで準備が終わってる。

すべての書類を揃えて、まずはプノンペンの日本大使館へ。
各書類に大使館の証明のはんこを押してもらって、
●大使館からのレター
を手に入れる。

それらを持って、再びカンボジアの外務省へ。
書類を受け付けてもらって、約1週間後、書類は内務省へ、そこで審査。
さらに1週間後、バッタンバンの役場へ。
カンボジアローカルの婚姻届を出して、役場で10日間公示。

ここまできてやっとカンボジア側の婚姻手続き完了。
結婚証明書を出してもらって、今度は日本で婚姻手続き。
日本側でも証明書もらって、さらに納税証明書とかいろいろ用意して、
またカンボジアに持っていって大使館で手続きして、
おそらく彼女が日本にくるための配偶者ビザが手に入る。

もうやだ。

やばい、これはやばいカンボジアの結婚式

ゆず湯に入るのもかぼちゃ食べるのも忘れた。
風邪をひいてしまう。

じゃあ、かぼちゃの代わりにカンボジア人くっとけば
って言わせねーよ。

ほんとにやばいのは、ドル円。
先週あたりまで88円あたりふらふらしてたのに、いきなりもう
92円にも迫る勢い、ってどういうこと。

結婚式の費用、もちろんドルで用意しなきゃならないんだけど、
まだ大丈夫かと両替するの忘れてたら、
いやーあっという間にトータル予算が数万円分もあがってる。
再来週帰る頃にはもうちょっと戻していてください。

ちなみに、お金さえ用意して渡してしまえば、
基本的に新婦のご両親がすべていろいろと準備してくれるので、
とても楽。

カンボジアの結婚では、基本、新婦の家が一番強い。
すべての決定権は、新婦のお父さん。

とりあえず、披露宴会場のレストラン、食事関連、
楽団、ヘアメイク、カメラマン、大量の果物、
などは予約が済んでいるようだ。

式自体は彼女の自宅でやるので、
いまどきの日本のように式場に申し込めば一式コーディネート
してもらえるわけではなく、
自分たちでひとつづつ揃えなきゃならないから大変みたい。

でも私も準備にかかわらなきゃならないのももちろんいくつか。
正月明けカンボジアに戻ったら、まずは衣装合わせ。
どんな派手な衣装着させられることになるのか楽しみだ。

結婚しますが

カンボジアの人と。
いや、まじで。

式は来年2月20日と21日。
バッタンバンで。
だいたい固まってきたから発表してみた。

招待とかこっちからしちゃうと、カンボジアまで来てもらわなきゃだし、
旅費とか負担かけちゃうし、気を使ってもらっちゃうといけないので、
この日記をもって招待状とします。
これを見てしまった人は全員招待されています。
出欠の返事をコメントかメッセージでください。

いや、ほんとに新郎側の出席者少なくて困ってるんで、
一人でも多く参加してほしいんですが。
参加っつーか、カンボジアの結婚式を見学するくらいののりで。

私と面識ない人でも、アンコールワット観光のついでにふらっとで、
かまわんです。
お知り合いでカンボジアに行く予定の方がいたら紹介してください。
なかなか見れないっすよカンボジアの結婚式。
旅のオプションツアーとしていかがですか。

スタイルは完全クメール式を予定。
いやーいま準備に追われて大変なわけ。