モンドルキリへ向かう途中の休憩所で団体の観光客と遭遇。今夜の宿が心配です。
とにかく一秒でも早く到着したいです。野宿はしたくありません。
停車中のピックアップにぴったり寄り添って立って、とっくにご飯を食べ終わってのんびり茶をすすってるドライバーにプレッシャーを送ります。
きっかり休憩30分で出発。
順調に山道を飛ばします。
このまま到着かと思いきや、道の前方にパンク修理のピックアップを発見。
ああ、こんな時にやたら親切なのがカンボジア人。ピックアップ同士の助け合い精神です。停まってパンク修理の手伝いを始めました。
急いでくれよー。
さらにそんなことをしているうちに、ポツポツと雨が。
こりゃやばいってもんじゃないですね。
急いで荷台にシートをかぶせます。
「大丈夫か?」「2時間だな」「どのくらい?」「あと45分」
聞き取って翻訳しても解釈の難しい会話をドライバーと兄ちゃんがしてます。
そしていよいよ、後ろからはさっきのバスの姿が!
ドライバーもバスには抜かれたくないのか、迫りくるバスの姿を確認し、すんでのところで出発。
走り出してしまえば、バスよりはこちらのほうが速いです。カムリにはがんがん抜かされてますが、バス軍団にさえ抜かされなければ大丈夫。
やがて、山を抜けて、広い草原が広がってきました。
モンドルキリ高原です。
僕がカンボジアで一番綺麗だと思うのがここの風景です。
別な言い方をすれば、一番カンボジアらしくない景色でもあります。
程なくして高原の向こうに街が見えてきます。
モンドルキリの州都、センモノロムに到着です。


そう実はこの日は、カンボジア春の大型連休の初日。
おばちゃんとか客を集めてから出発するのかと思っていたら、ピックアップの荷台にはどんどん荷物が載せられていきます。次から次と、野菜と魚と鶏と卵とその他食品と。
カンボジア有数のイルカウォッチングスポットなのでこんなに集まってくるのでしょうか。街を歩くとモトのおっさんたちが「ドルフィン!ドルフィン!」と声をかけてきます。
メコンのイルカはラオスでたっぷり見たので、ここクラチェには何も用事がありません。
ゴムもラタナキリの各所で見かけました。木から採取した樹液を土を掘った穴の中に流し込み、固まったところでポコッと引き抜いたものを、定期的に業者さんが買い取っていくそうです。
この写真は砂利をならしているところではありません。
今回のカンボジア訪問は一年の中でも暑い時期に含まれる5月。山間部のラタナキリといえど昼間の暑さは相当なもんです。
同じ日の午後、のどが渇いたので市場前の屋台のようなところでボトル入りの水を買ってお釣りを受け取った瞬間、突然後ろから強い力でTシャツの袖をひっぱられました。
地方ではいまでも普通に動力源として馬が使われているようで、荷物を運ぶ馬車は各地で見られます。
市場前大通りをはさんでタクシーターミナルの反対側に、ちょっとしたレストラン街があるのですが、ある日ここのお気に入りの中国風食堂でご飯をたべていたら、なにやら都市部にはいてはいけないような鳥の姿が。店の目の前でごみをあさってました。

いやーこんなところに飛行機では来たくない。でも飛んでるってことは飛行機で来る人もいるんだろうな。恐ろしや。



















