三日奉公

親や親戚や友人をアンコールワット観光させて、
昨日、空港から送り出し、ひとまず一仕事おわった。

そして今日、
シェムリアップからバッタンバンに帰ってきた。

結婚後はシェムリアップに住むつもりなんだけど、
なんだか、結婚式の直後は、嫁さんの家に
3日間住み込んで奉公しなければならないというので。

奉公っつっても、寝泊りして、親戚にあいさつ回り
する程度らしいけどね。

それが終わったらまたシェムリアップに行くつもり。
でも住む家を見つけたら、荷物取りにまたこなきゃならない。

いつになったら落ち着けるのか。

結婚式一日目終了

日記なんか書いてる余裕も体力もないけど、記念に残しておく。

カンボジアでの自分の結婚式、第一日目。
朝4時から準備はじめて、まあ、一日中なんだかんだ儀式やって、
暑い中、さんざん汗かいて、やっと21時頃に終わって宿に戻ってきた。

でも、明日の披露宴で客に渡すギフトの包装が済んでなくて、
ついさっき1時にやっとこ終了。

3時間だけ寝たら、また4時起きて第二日目が始まる。

ほんと、手伝ってもらってる友人たちには感謝します。

もうすぐ結婚式だけど

親とか親戚とか友人とかプノンペンで迎えて、ほんのちょっとの
プノンペン観光の後、車で5時間バッタンバンまで来て、
前乗りの友人たちと合流し、彼女の実家でご挨拶などし、
食事なんか摂って、準備もいろいろし、
これからちょっとばかしの仮眠程度をとったら、
さあいよいよ結婚式がはじまってしまう。

twitterに「結婚式なう」とか携帯から書きたい気もするけど、
なんかそれだけは人としてやっちゃいけないような気がするので、やめておく。

式次第は何も把握してないけど、
まあなんとかなるのかな。

伝説のラストアイテムをゲット

インタビューの話書くって言って忘れてた。そのうち。

結婚式まであと2日ってほんとかよ。

さて、いまプノンペン。
今週末の結婚式のために、親と親戚と友人が日本から来るので、
そしてなぜかみんなプノンペン便のため、出迎えに。

そしてタイミング良く、例のおっさんから「すべて完了」のコールが。
正確に言うと、月曜日におっさんに催促&お伺いの電話をしてみたのだが、
中華正月だかなんだか水曜日にならないとわからんと。
そして水曜日に電話したらたぶん明日だとか言われて、
やっと今朝、呼び出しの連絡を受けた。

内務省では、まだ掲示板には名前が挙がってなかったが、
控えの紙を出すと、しばし待たされて、書類を受け取れた。
いままで揃えたすべての書類が返却され、
結婚許可証がバッタンバン州宛と郡宛と地区役場宛に3通。

書類の中には彼女の出生証明の原本とかいろいろ重要書類が満載だけど、
急ぎなのでキャピトル便で送った。
夕方にはバッタンバンに着く。

それを持って彼女は明日、各所を回って結婚の最終手続きをする。

いやーぎりぎり間に合った。
正確には手続き後公示期間が10日くらい必要らしく、間に合ってないんだけど、
おっさんが大丈夫だって言ってたから大丈夫なんだろう。

長かったなーここまで。
これで心置きなく結婚式を挙げることができる。

コンシーファーチャイボンソンサー

中華正月なのでバッタンバンに来てる。
バレンタインデーだから来てるという説もあるが、
実際は結婚式の準備だったりする。

土曜日は、彼女の家にたくさんの親戚が集まってた。
ちょっと中華が入ってる家系らしいというのは聞いていたが、
思いっきり中華正月の儀式をやっていた。
いままで見たことはあったけど、実際に100ドル札を燃やしたのは
はじめてだったので、ちょっとうれしい。

で日曜日はバレンタイン。
日本みたいにお菓子を贈るなんてかわいらしいものではなく、
若者の多くがこの日に処女童貞を捨てる、という恐ろしいことになっている。
たしかに、以前からバレンタインデーは、男が好きな女の子に
花を贈るという日にはなっていたが、こんなに乱れだしたのはここ数年だろう。
テレビでもさかんに、猿みたいにやってないで、家族の愛に感謝する日にしろ、
とCMを流しているが、そんなの誰も聞いちゃいない。

彼女の説によると、乱れだしたのは、とあるひとつの韓国映画の影響だと言う。
本当かどうかは知らない。

久々に腹が立った

安田喜憲ってどこに行ったら会えんの?
ちょっと話がしたいんだけど。

なんかtwitterとかでいろいろ話題になってたから、見てみたら、これ。

「私、カンボジアから今帰ったところで、NHKの衛星放送を海外で体験しました。いつも感じることは、発展途上国の人は毎日毎日一生懸命生きています。そこに日本の若者向けのような、少し砕けたような番組を流されると、非常に違和感があります。日本を尊敬する国々の人は、日本はまじめな国で、きちんとしていると思っています。だから、少し砕けたような番組はもうやめてもらえないかといつも思います。」

「カンボジアで授業をしていると、目をきらきら輝かせて聞いています。その反応と同じように彼らはテレビも見ています。日本の国際放送を見ています。それはそこから何かを吸収したいということです。バラエティーではありません。生きる糧をもらいたいと思って、発展途上国の人はNHKの国際放送を見ているわけです。日本に期待しています。そういうところにバラエティー番組を流されると、はっきり言って日本人でも腹が立ってきます。」

https://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/giji/g1110.html

こいつ、外では澄ました顔してんのかもしれないけど、
心の中で、思いっきりカンボジア人バカにしてるだろ。
カンボジアに来ても、蔑んだ目でしか見てないよな。

途上国の人間は、バラエティ見ちゃいけないんだってよ。
カンボジア人はテレビ見て楽しんじゃいけないんだってよ。

どうしたらこんなに他の国の人間を差別できるの?
どうしたらこんなにカンボジアを見下せるの?

ちょっと、こいつがまたカンボジアに来ることがあるようなら、
教えてください。待ってます。

どうしてカンボジアの結婚手続きが煩雑なのか

ちょっと知ってる話だけメモっておく。
カンボジア人と外国人との結婚が、これほどまでに面倒なのはどうしてなのか。

記憶に新しい、2008年4月、
突然カンボジア政府が、カンボジア人と外国人との結婚申請について、
一律取り扱い停止を発表した。
それまでは、役場でちょっと賄賂を払う必要があったものの、
手続きはとても簡単に済んでいたらしい。
実際、その時からは、ほんとうに結婚手続きができなくなったようだ。

理由は、韓国人との結婚の急激な増加、3年で24倍増の1759件とか。
その中身は、偽装結婚や人身売買の問題。
見合い業者を通しての結婚後、韓国や台湾に渡ったカンボジア女性は、
よくて奴隷扱い、売春を強要されることも少なくないとか。

カンボジア政府の迅速な判断と強攻策は、正しいことだったとは思うが、
とばっちりくらったのはこっち。
実は私たちは、2008年頃に結婚の話を進めようと思っていたのだった。

そして結婚禁止令が解かれたのが、次の年2009年の1月。
カンボジア政府は、煩雑な結婚許可制度を導入して、
人身売買のための偽装結婚を排除しようとしたのが、
現在のシステムだ。

内務省には個人情報たれ流しのリストが貼ってあるので、ちょっとそれを。
この1月に結婚申請の第一ハードルを通過した65組中、
アメリカ 17人
フランス 16人
韓国 13人
カナダ 6人
オーストラリア 6人
ニュージーランド 2人
インドネシア 2人
ベルギー 1人
英国 1人
日本 1人
待ち時間に数えた結果がこれ。

これだけ見ると、韓国人だけ突出してるわけでもないように見えるが、
まあアメリカ人はどこでも多いとして、
フランスは昔植民地支配してた過去があるし、
やっぱり韓国人がちょっと多いような気もする。

そして、アメリカ人やフランス人の中には、
外国人女性とカンボジア人男性のカップルも多い中、
韓国人は全員男性。
日本人はサンプル数が少ないのでなんとも言えないが、
別のインタビュー待ちリストの中に唯一あった私以外の日本人の名前は、
女性の名前だった。

もう1つのリストがあった。
こちらは不許可リスト。申請はしたけど、なんらかの問題、不審点があって、
処理に待ったがかけられているもの。
アメリカ 30人
フランス 29人 に対して、
韓国 47人
たしかに多かった。
なるほど申請が通らないのが多いのか。
カンボジア政府の考えた制度は、ある程度正しく機能しているみたいだ。

このデータに対して、韓国人をどうだというつもりはない。
カンボジアでこういうことになってるよ、
っていうだけ。

次の日記で、もうひとつ面白かった、インタビューの時の話を書こう。

おっさん始動

カンボジアでの結婚手続き、いよいよラストダンジョン内務省攻略へ。
書類は揃った、下調べも充分、宿屋で十分な休息もとった。
なにより、内務省おっさんが仲間に加わっている。

とりあえず、おっさんから連絡があるまでは待機。
内務省に書類が送られる予定のその日の夕方、
おっさんから「まだリストには掲示されていない、もう少し待て」
との連絡が来た。
このリストの確認ですら本来は自分たちで内務省まで毎日確認に
行かなければならないところだった。おっさんのおかげでだいぶ楽。

次の日早朝、おっさんからスクランブル。よしきた。
内務省の門の前でおっさんと待ち合わせ。
おっさんは15分ほど送れて登場したが、一緒に最初の部署まで確認に行くと、
あった、うちらの名前。
65名分のリストの最後のほうに、燦然と輝くたったひとつのチャポンのクメール文字。

そこからは懐かしのジェットコースタードラマのように、次々と話は進んでいく。
彼女だけ呼び出され書類の再確認。
そこでまた新しい複雑そうな申請フォームを渡されたが、おっさんの口利きと賄賂によって、
役人のにいちゃんが全部かわりに書いてくれた。
申請の確認証みたいのもらって、1つ目の部屋終了。

2つ目の部屋におっさんのバイクで構内移動して、
確認証にさらに書き込みとかサインとかもらい、
ちょっと離れた会計窓口で$200払い込み、はんこをもらい、
さっきの部屋に戻って確認証のコピーを受け取って、2つ目終了。
おっさんの誘導もあってすんなり進む。

次はちょっと離れた内務省の人身売買対策部へ。
ここでそれぞれインタビューをうける。
本来ならインタビューの日時も後日リスト掲示で指定されるようだが、
おっさんが予約してくれたようで、待ちに割り込んですぐにインタビュー開始、
一時間ほどで終了。

終わった。

信じられないが一度の出陣で、最後までたどり着いてしまった。
この後、すべての書類は2つ目の部屋に集められ、
1~2週間ほど待つと、完了リストに名前が掲示されるという。

そう、これから何日かかるのかと心配していた内務省攻略が、
おっさんパワーによって、もののみごとに一日で全て済んでしまった。
最後のリストも、おっさんが監視して連絡をくれるという。
ありがとうおっさん。

こうしてラストダンジョンは、チートのような技を使ってクリアできた。

あとはエンディングへ向けて、お使いイベントがあるだけだ。

最後のアイテムを入手するまで、しばらくは休んで傷を癒そう。

Penny Lane

このカフェ、BGMがBTSのGreen Musicだ。カンボジアなのにバンコクにいる気分。エアコン効いてて、WiFi無料で、紅茶と大きなサンドイッチで$3は安い。Penny Lane. キャピトルからちょっと南に行ったところ。プノンペンね。

$1ラーメン

プノンペンに、1ドルで日本のラーメンが食べられるところがある、
という噂を聞いたので行って食べてきた。

場所は、王宮の裏手のペンシルとかのちょっと南のあたり。
キャピトルからなら充分徒歩圏内。

数種類あるメニューのうち、1ドルなのは謎の味のラーメンひとつ。
あとは、しょうゆ2ドル、つけ麺2.5ドル、とか。そしてライス無料。

とりあえず看板メニューであろう1ドルのラーメンを。

ほんとにラーメンだった。クイティウとかバミーとかじゃないよ。
ちゃんと、ラーメンの香りのする、こしのある麺。
チャーシューもメンマも本物がのってる。
スープは謎だけど、普通に日本のラーメンのスープの味。

聞いてみたら、麺は、自前で原材料を仕入れて、
現地の麺屋にオリジナルの麺を作ってもらってるらしい。

店を回してるスタッフは、日本人と、日本語が上手な若いカンボジア人。
お昼ちょっとすぎに行ったけど、結構客が入ってた。

味はなかなかの高ポイント。まともにおいしかった。かなり満足。
下手な食堂だとクイティウ5000リエルとかが普通な昨今、
これで4000リエルはかなりいけてる。

グルメリポートここまで。

実は、この食堂、「学生食堂」という名前がついてる。
同じ敷地に日本語スクールらしきものがあって、
そこの学生のための学生食堂、兼ビジネス実習の場、ということらしい。
それを一般にも開放してると。
よくみると、客らしきほとんどは、学生っぽい。
店内の張り紙を見ると、学生は3000リエルでラーメンが食えるとか。

へーこんな日本語学校あったのかー、と思いつつも、
なんかひっかかる点がいくつか。

どうも、単純な日本語学校ではなく、ビジネス実践スクールとかいうらしい。

働いている学生のあいさつの声がやたらでかすぎ、はきはきしすぎ。
いや、商売であいさつがしっかりしてるのはいいことだけど、
大げさすぎる挨拶というのは、なんかくさい。

学生も、サポートしてた日本人スタッフも、ほぼ全員、学校のTシャツを着てるのだが、
書いてあるキャッチコピーが、夢をうんぬんとか、やたらくさい。

これ、あれだな、あれ。
自己啓発セミナーだろ。

自己啓発セミナーっていうと、まだ世間ではピンと来ない人も多いかもしれないが、
要は、宗教色の薄いカルト新興宗教だ。

調べてみればドンピシャ。結構有名な、やっぱりアレだった。
名前が一致しなかっただけで、知ってるわ、これ。
話題にもなったし、ネットでも被害報告がたくさん出てくる。

カンボジアにもこういうの来てるのねー。
カンボジア人集めて何をしたいのかなー。
まあ、ラーメンは美味しかったから、お布施しにまたいくけど。

微妙な内容なので、店の名前や、組織の名称は伏せとく。
わかってもコメントにダイレクトに書かないでね。

内務省職員が仲間に加わった!

カンボジアでの結婚手続きの内務省攻略。

外務省で疲れ果ててた所に、内務省での煩雑な手続きを聞いて、もうげんなり。
はじめは、1週間もあれば全部終わるだろうと踏んで2人でプノンペンにきたけど、
もうすでに2週間以上経過。
できれば早いとこ彼女は実家に戻って、衣装合わせとか、
いろいろ式の準備をしなければならないので、
これ以上いつまでもプノンペンに留まっているわけにもいかない。

そんな折、外務省へ書類受け取りに行った帰り足で、
内務省で働いている、というおっさんに声をかけられる。
「どうだ、50ドルで手伝ってやるぞ」と。

ラッキーだ!神様が出会わせてくれたんだ!と舞い上がる彼女を、
いやいや、これフィリピン人の妹が日本にいてトランプやるのと一緒だから、
と諭すも、ほんとに50ドルですんなりいくのなら、もう頼むしかないかなー、
と疲れきった頭がいけない思考に。
こういうパターンで旅行者はだまされる。

とりあえず、連絡先を聞いておいたおっさんをカフェに呼び出して、
ほんとのところどうなのか聞いてみる。

おっさんは公務員だから、月給50ドルなんだと。
少しでも小遣いを稼がないと家族を養えないんだと。
内務省での結婚手続きは詳しく知ってるから、任せてくれたら、
おそらく一日ですべて終わらせてやる、と。

話してみたところ、どうもおっさんは、純粋に金を稼ぎたいだけらしい。
いろいろ質問してもちゃんと返って来るし、
前に内務省偵察した時の内容と完全に一致するし、
これ頼んでみてもいいかもね、という結論に。

これで騙されたとしても身包みはがされるわけじゃないし、
50ドルくらい賭けてみてもいいかな、と。
少なくとも何かしら状況は進むだろうし、
おっさんは後払いでいいと言ってるし。

さあ、 ぼろいドリームIIに乗った内務省職員というおっさんを味方にして、
吉と出るか凶と出るか。

ちなみに、フィリピン人にトランプ誘われたら、100%詐欺だから。

ラストダンジョン内務省

カンボジアでの結婚手続き、残すは最後の砦、
Ministry of Interior
カンボジア内務省。

外務省でやっとのこと中ボスを倒して、約束の期日のさらに1日半後に、
「内務省へのレター」を手に入れた。
これが無いと内務省で相手にしてくれないし、
そもそも我々の書類は、外務省から自動的に内務省に送られるので、
とにかく外務省の仕事を待つしかなかった。

待っている間に、質問を名目に、内務省に偵察に行ってみた。
内務省の場所は、日本大使館の斜め向かい。
外務省だけで6往復くらいしたわけだから、これからここまで
何度もこなきゃならないのかと思うと、気が遠くなる。

日本大使館からもらった資料には、簡単に、
「内務省に書類が送られ5営業日で完了」みたいに書いてあったが、
内務省内あちこち聞き回って丸一日かけて調査した結果、

外務省から送られてきた書類を再チェックする部署があって、
チェック済みのカップルは掲示板のリストに名前とか掲示されるので、
その掲示板を監視して名前を見つけることができたら、
また別な用紙をもらって複雑な書き込みをして提出すると、
受領書がもらえるので、それを持って別の棟の結婚担当部署へ行って、
またなんか書類用意してもらって、それ持って会計窓口行って、
200ドル払って判子をもらって、結婚担当部署に戻って確認してもらったら、
今後は近くの別な敷地にある新しい内務省に行って、
そこの人身売買対策部で、警察から2人別々に面接を受けて、
面接をパスすると調書を書いてもらってそれに親指の指紋を押して、
そこから2~3週間待つと、結婚担当部署の外の掲示板に、
名前が掲載されるので、そしたら見事、
「結婚許可証」
がもらえる。
ということだった。

もうやだ、この国。