Born Into Brothels

あの話題の映画を観た

Born Into Brothels
http://www.mirai-kodomo.net/

訳すと「売春窟に生まれついて」だけど、邦題は「未来を写した子どもたち」。
11月から日本公開が決まったという話を聞いて、
英語版だけど観てみた。

インドのカルカッタの売春地区に住む子供たちに、カメラを渡して、
撮り方を教え、その生活に密着するドキュメンタリー映画。
2005年のアカデミー賞最優秀ドキュメンタリーだそうな。

映画の内容はこの辺に詳しく書いてある。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050307

いや、素晴らしい。くやしいくらい、いい作品。
まじおすすめ。

いいものをいいと言ってもつまらんから、別な悪口を。

似たような方向性の作品で、いまちょっと話題になってる映画、
「闇の子供たち」。
タイの幼児売買春、人身売買を描いた日本の映画。
こないだ私がタイやカンボジアで児童売春の調査をしてる時に、知人から教えてもらった。
その時は興味があったのだが、いろいろ情報を得ているうちに
「見る価値ねーや」ってわかった。

「未来を写した子どもたち」が、「見事に作品に仕上げたドキュメンタリー」なのに対して、
「闇の子供たち」は、「ノンフィクションに見せかけた低俗娯楽」。

この辺をわからないといろいろ問題になるぞこれ、って思ってたら、
タイでの「闇の子供たち」上映が中止になったらしい。
そりゃそうだ。

そこそこ評判も高いっぽいので、なんか気になってる人、
こっちは観なくていいと思うよ。
観るとしても、ハリウッド映画とか観るのと同じスタンスでね。
感想は「あーおもしろかった」でいいと思う。

ちなみに、悪徳NGOとかのプロパガンダに影響されて
「カンボジアとかって児童売春問題とか多そうですよね」って思いこんでる人。
その問題に関してはタイのほうが桁外れに多いんだぞ。
7月にバンコクでいろいろ調べててまじびびった。
カンボジアが先進国に見えるほど、タイでのそれはひどいぞ。
これについてタイにスポットを当てたのは「闇の子供たち」の唯一の正解かも。

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