水祭りボートレース

雨季の明けるこの時期、毎年11月上旬~中旬にカンボジア最大の伝統行事「水祭り」が執り行われます。今年は11月4日~6日が水祭りでした。
カンボジア人とっての一番のビッグイベントで、前後に前国王誕生日や独立記念日があったり週末とあわせたりで、ほとんどの学校や企業・役所が一週間近く休みとなり、かなりの人の流れがおこります。

そしてその水祭りのメインとなるのがボートレースです。
大きな長い木製の手こぎボートを30人~50人で操って、各州選抜で対抗戦を行います。予選は10月頃から各地で行われ、この水祭りにあわせて首都プノンペンで行われるのが本番です。

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バッタンバンでの予選の様子

本来は、雨期明けを祝う農業行事として、農作業を協力して行うための地域の団結のため、重要で神聖なお祭りでしたが、近頃は、州代表の他にも企業や団体での参加も増えてきたり、仮装してボートを漕いだりとイベント性も増してきているようです。

今でこそ道路や橋ができて便利になりましたが、内陸であっても雨季のカンボジアはそこかしこが浸水して、ボートは生活に欠かせない大事な乗り物でした。
ボートの先端には精霊が宿っているとされていたり、ボートを使わない時はお寺の境内に作られた専用の建物で保管されていたりと、いまでも大切に扱われています。

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モンドルキリの寺院に保管されているボート

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