はじめに、2020年4月3日時点での日本ワクチン学会の見解について、ご確認ください。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するBCGワクチンの効果に関する見解
http://www.jsvac.jp/pdfs/kenkai.pdf
「新型コロナウイルスによる感染症に対してBCG ワクチンが有効ではないか」という仮説は、いまだその真偽が科学的に確認されたものではなく、現時点では否定も肯定も、もちろん推奨もされない。
本来の適応と対象に合致しない接種が増大する結果、定期接種としての乳児へのBCG ワクチンの安定供給が影響を受ける事態は避けなければならない。
上記のように、現時点ではBCGと新型コロナウイルスについては関連性の証拠も何もまだありません。
このブログ記事は何か噂を広める意図があるわけでもありませんし、もちろん私は医療関係者などではなく門外漢ですので主張も意見もありません。
あくまで興味本位で検索して見つけたデータをメモとして残しているだけということをご了承ください。
カンボジアのBCG接種率
tradingeconomics.com
Cambodia – Immunization, BCG (% Of One-year-old Children)
https://tradingeconomics.com/cambodia/immunization-bcg-percent-of-one-year-old-children-wb-data.html
結核の少なくなった先進国ではBCGワクチンの集団接種を行っていない国もあるようですが、開発途上国ではいまだ結核のリスクは高いままのようで、新生児へのBCG接種は広く行われているようです。
カンボジアでも現在、生後1歳までのBCG接種率は90%以上と、日本と比べても変わらない高い水準となっています。
BCGワクチンの株によっての違いも言われていますが、広く拡散されているこちらの図を見ると、カンボジアは More than one BCG vaccine strain used ということで、複数の種類の株を使ってるため特定はできないようです。
カンボジアの人はBCGについてどう認識?
カンボジアでもBCGはBCGのようですが、クメール語だけの場合、
ការចាក់ថ្នាំជំងឺរបេង 結核の注射
ការពារជំងឺរបេង 結核の予防
など ជំងឺរបេង 結核 チョムグー・ロベーン を含む語が使われるようです。
BCGという単語自体はあまりピンとはこないようでも、結核についてと、そのための赤ちゃんへの予防接種についてはみなさんご存じのようです。
また、結核のことを「TB」と英語の省略形で呼ぶことも広く知られている様子です。
2016年頃にカンボジアでもアンチワクチンを唱えるような記事もありましたので、ついでに参考までに。
Doctor: TB Vaccination No Good
https://www.khmertimeskh.com/25714/doctor-tb-vaccination-no-good/
繰り返しになりますが、現時点でBCGの効果を肯定するものでも否定するものでもありません。参考情報としてお読みください。
こんばんわ!
世界でコロナが猛威を振るい、多くの人々が感染し、重症化により死亡されているのに心が痛みます。BCG接種で重症化しない率が高いと言うのがすこしでも安心の種になればそれは良いことだと思います。1日も早い終息を祈るのみです。