10月ごろにNHKでやってたんすわ。
カンボジアで初の国産インスタント麺が発売され大人気って。
その名も「ミーユーン」。
日本語にすると、私たちの麺。ストレートなネーミングだ。
パッケージがクメール語だという以外、何の特徴もない普通のインスタント麺。
しかしこいつの出現はカンボジアにとって非常に重要。
今年の夏前に出始めたんだけど、例のプレアヴィヒア問題で、警備する軍人の皆さんに
この麺を差し入れしたことによって、おいしそうに食べてる姿がテレビで何度も放映され、
愛国感情とともに人気が大爆発。
これまではインスタント袋麺といえばタイのママーとかが主流だったから、
兵士さんがこれまでの輸入品じゃなくて国産品を食べて国のためにタイと戦ってる
というのはものすごい宣伝効果だったろうな。
ということですっかりスーパーなどでも、陳列棚の半分くらいをこの国産麺が占めてる
状態に。
もちろんカンボジア国民はほぼ全員知ってる。
知らない人に、「カンボジアには仕事?ホリデー?」と聞かれれば、
ミーユーン食べにきたんだよ、と。
知り合いに会って、「今度はいつまでいるの?」と聞かれれば、
ミーユーン食べたら帰るよ、と。
これだけで大盛り上がり。
屋台とかでもちらほら扱ってるところを見かける。
ママーしか置いてない店でも、「ミーユーンないの?」と冷やかすと客もみんな大爆笑。
やっと生まれた自分たちの新しい誇りに、満足気な笑顔をみせてくれる。
さて味は。
やっすいインスタント麺。普通。
付属のスープは、タイ製のように辛くはなくて無難においしい。