プレアヴィヒアが世界遺産になること決定だってよ。
カンボジアにはまだ未来があるんだ、こんなにうれしいことはない。
タイとの国境にある遺跡で、ずっと昔からタイと領有権争いをしてきたけど、
なぜかこないだタイがあっさり身を引いて、あっという間にカンボジアの世界遺産決定。
これで一気に観光客増えるんだろうなー。
でも、多数の人が行くのは、カンボジア側からじゃなくて、楽なタイ側からだろうから、
世界遺産「プレア・ヴィヒア」じゃなくて、ただの遺跡のカオプラビハーン(笑)だけどね。
はやく「プレア・ヴィヒア」行きてー。
有名になる前に行っておけなかったことがちょっとくやしいけど。
しかし、大問題も。
タイが。
実は、バンコクでのこの件に関する騒ぎって、日本でイメージするよりものすごく大きいの。
政府があっさり領土をあきらめたことで、市民から猛反発が。
ここ数週間、ほんとに毎日、決まった場所でそこそこ大規模な反対デモやってる。
もちろんプロ市民の皆さんだけど。
サマック首相が世界遺産容認したことへの責任問題から、
タクシン元首相のカンボジアとの裏取引の噂、
それ内閣不信任だーとか騒いでて、しかもまたクーデターの噂もちらほら。
まー遺跡の話は、単なるカードの一枚にすぎないんだけど、
今回のユネスコの決定によって、騒ぎが拡大することは必至。
タイがまた荒れるよ。
こんどこそほんとに国がなくなるかもよ。
ねー。
誰?裏でタイをかき回してるのは。
こんなに早くユネスコの決定を操作できるのは誰?
はっきり言ってプレアヴィヒアなんて、政治の裏がなければ世界遺産になるような
観光地ではないよ。
ほんとに。
前回のクーデター後の選挙、結局タクシン派が勝って元の政権に戻ったけど、
どうしてもタクシン一派をひきずり降ろしたい人たちがいるらしい。
クーデター、選挙、不信任、選挙、スキャンダル、選挙。
何度も揺れれば、いつかは市民も厭悪してきて、
最終的には表向きは「選挙」という民主主義的手法によって、
思い通りの政権を作り出すことができる。某大国の得意技だ。
まじで誰なの?その先に何があるの?
でさ、カンボジアは?
たなぼたで世界遺産が増えて、フンセンがまた儲かって、めでたしめでたし、か。