お坊さんの日本語教室

バッタンバンに若いお坊さんが自主的に運営している日本語教室があります。

シェムリアップにはガイド養成のための日本語学校がたくさんあって活発ですし、プノンペンでは大学を中心にちきんとした日本語教育が行われています。
しかしバッタンバンには、きちんとした日本語学校もなく、常駐しているネイティブの日本語教師もいません。
バッタンバンは日本人旅行者もほとんどこないので、日本語を習得する必要もあまりなさそうに思われがちですが、カンボジア第2の都市として他の教育環境も整っており、周辺の地方から多くの人が集まってくるところでもあるので、日本語学校の設立はかなり熱望されているところでもあります。

そんな環境でも日本語を習得したいという熱心な人たちは、駐在のNGOスタッフや協力隊員などの日本人から少しずつ日本語を吸収し、中にはきちんと初級テキストをマスターした人までいます。
私も在住時に、話し相手くらいの感覚で毎日数人の生徒さんを相手に日本語教室の真似事をしていました。

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お寺で日本語教室を開いているのは、その時の生徒さんの中でも1番日本語が上手だったお坊さんで、なかなか日本語を教えてくれる日本人が現れずに困っていたのですが、他のお坊さんの要望により自ら教壇に立つことを決めたそうです。
ただやはり問題点は発音の部分で、そのためにも日本人の先生が必要だといっていました。
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今回、私はこの先生に感銘を受けて、つい約束をしてきてしまったので、これから少しずつできるかぎりの協力をしていきたいなと思っています。いずれは日本人の先生を派遣できるようになって、きちんと日本語学校といえるレベルまで。
まずは5月に、日本語の辞書を手土産に再訪問する予定です。